赤ちゃんに絵本を読み聞かせる効果はある?
赤ちゃんの頃から絵本の読み聞かせをしているという方はいるでしょう。絵本の読み聞かせに効果があるのがご説明します。
親子のスキンシップにつながる
首がすわりはじめた0歳児の赤ちゃんであれば、ひざの上に乗せたり、隣で密着して読んだりすることで自然なスキンシップが生まれますよね。
赤ちゃんは肌のぬくもりやにおいを感じ取ることができます。また、親の声を聞くことでもリラックスした気持ちになり、愛情を感じることにもつながると言われています。
絵本の読み聞かせによって生まれるスキンシップで親の愛情が伝えられることや、人格形成についても良好な効果を促してくれるとあれば、積極的に取り入れていきたいですよね。
感受性が豊かになる
赤ちゃんに絵本を見せると、その内容を理解していなくても、絵を見て面白いと感じて笑ったり、大人の声を聞いて目をキラキラさせたりと、豊かな表情をすることがあります。
赤ちゃんの目にわかりやすい絵と、聞きやすい音で構成された絵本は、日常の生活の中だけでは得ることのできない感性を育てていくことにつながります。
また、成長してストーリーを理解できるようになれば、登場人物の気持ちになりきってうれしい・悲しい・楽しいといった感情を抱くように。
人間の感情の動きを理解できるようになることで、相手を思いやる気持ちを育ててくれます。
集中力が増す
絵本の読み聞かせは、子どもの集中力を高めるというメリットも得られます。
月齢の低い赤ちゃんであれば、絵本をなめたりかじったり、お話をそっちのけで先にページをめくってしまったりと集中はできないかもしれません。
しかし、繰り返し読み聞かせることで集中力を養うことができます。あきらめずに何度も続けてみましょう。
想像力が育つ
絵本を繰り返し読み聞かせることで、次の展開を予測できるようになったり、想像する力を発達させたりすることになります。
想像力が豊かになれば視野が広がり、新しい視点で物事を考えることや相手の気持ちになって考えられる力を育てることになります。
- 新興出版社「幼児に本を読み聞かせるメリット」新興出版社(https://shinko-bunken.shinko-keirin.co.jp/shinko/pittarinavi/20200930-01/,2020年11月23日最終閲覧)
- ジンボリー「子どもに絵本を!「読み聞かせ」のメリットとコツ」Gymboree(https://www.gymboglobal.jp/column/066,2020年11月23日最終閲覧)
0歳児向けの絵本の特徴と選び方
0歳児にとって絵本の内容は理解することはできませんが、目で見て、耳で聞いて感じることはできます。ですので、赤ちゃんにとって見やすく音として楽しめるものをベースに選びたいところです。
また、絵本を読み聞かせようと思っても赤ちゃんがかじったりする仕草ばかりで興味がなさそうだと思っていませんか?実はそれは絵本に興味を持っている証拠。
そのため、0歳児向けの絵本には厚みがありいろいろな触り方をしても安全なものや、なめたりかじったりしても害のないものも作られています。
代表的なものが布製の絵本や、ボードブックと呼ばれる絵本用紙よりもさらに厚い紙を貼り合わせて作ったもの。
また、絵本は図書館で借りるという手もありますが、赤ちゃんがなめたりかじったりすることを考慮して、まずは購入したほうがよいでしょう。
赤ちゃんにとって絵本は「おもちゃ」!
本と聞くだけで大人はついつい“勉強”を想像してしまいがちですが、赤ちゃんにとって絵本はおもちゃのような遊び道具の一つ。
そう考えれば、絵本をかじったりなめたりすることにも納得できますし、絵本を選ぶときにどんなものを選んであげたらいいのか見えてきますよね。
先輩ママたちからママリにこんな声が寄せられていました。
膝に乗せて読み聞かせすると手を伸ばして口に入れようとしてしまいますが、横に寝転んだ体勢で仰向けで読み聞かせするとじーっと見て楽しそうにしてくれています❣️
布絵本や、分厚めの絵本だと自分で少しずつめくれるようにもなってきました😳
本は1ページ1ページがちょっとぶ厚めの本ばかりを見せています💡
今は本の好みが出てきて、集中して見る本とそうでない本があります💦
おかげで毎日同じ本を見てますね(笑
やはり先輩ママたちも0歳の赤ちゃんに向けた絵本は、布製や分厚いタイプを選んでいるようです。
また、口に入れようとして絵本の読み聞かせに集中していないように見えて、実は興味を示している表れだということがママたちの体験談を見ても伺えますよね。
はじめは興味すら示さなかったとしても、繰り返し読んであげることで絵本に対しての興味をかき立てられるのかもしれません。
加えて、ひざに乗せての読み聞かせではなく、横に寝転ばせてあお向けにして読むと楽しそうにしてくれるというように、赤ちゃんが楽しみやすい姿勢を見つけてあげるのもよさそうです。
- 偕成社「絵本の相談室」kaisei web(https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/s/sodan/sd001/,2020年11月23日最終閲覧)
赤ちゃんの絵本の選び方!成長過程に応じた絵本を選ぼう
赤ちゃんの目や耳の発育に応じて楽しみやすい絵本があります。そのため成長過程に合わせて選ぶことが大切です。選び方のポイントを押さえたおすすめの絵本を月齢別に厳選しました。
生後0か月~のおすすめ絵本
生後0か月は一日中寝て過ごすねんね期。それでも実は体中のいろいろな感覚を使って絵本を楽しむことができます。
そのため、心地のよいリズムが続く言葉でつづられたものや、変化のある形で描かれた絵本を選ぶとベターです。
偕成社「じゃあじゃあびりびり」
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初版は1983年。赤ちゃんにとっての最初の絵本として40年近くにわたって選ばれ続けているベストセラーです。
生活の中であふれる音を取り上げ、見開きごとに1つの音を絵と言葉で表現。言葉の配置やリズムも楽しく、シンプルながらも躍動感あふれる絵本で赤ちゃんもきっと楽しめるはず。
また、こちらは改訂版でかじっても大丈夫な安心の厚紙絵本です。
主婦の友社「赤ちゃんのことばあそび だっだぁー」
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赤ちゃんが自身で読みたくなる絵本としてママたちから熱い支持を集めてきた本書。
不思議でカラフルな顔のお化けたちは、赤ちゃんの守り神です。
「ぶっひゃひゃぁー」「むちゅむちゅ」など赤ちゃんのおしゃべりを一緒に楽しんでみましょう。ことばの音を楽しむ遊び心を育ててくれます。
2004年8月からは分厚いボードブック版も発売されています。
生後3か月~のおすすめ絵本
生後3か月になると、顔の形を識別して人間の顔とそれ以外の物体の形を区別できるようになったり、はっきりとした色の物体を目で追ったりすることができるようになります。
また、聞こえた音を確かめるように声を出すことや、大人の声に合わせて自分の声を出して反応するのが始まるのもこの時期です。
リズムのいい音と、視覚を刺激するようなカラフルなものをチョイスするのがおすすめです。
ディスカヴァー・トゥエンティワン「もいもい」
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東京大学あかちゃんラボの開一夫氏が、赤ちゃんが本当に好きな本を作りたいという想いで2年に及ぶ研究データをもとに制作された絵本。
泣いている赤ちゃんの視線をもくぎづけにすると話題のイラスト「もいもい」というキャラクターには、なんともいえない愛くるしさがあります。
視覚が発達してきて色を認識しだす生後3か月の赤ちゃんにぴったりな一冊。ボードブック版もあります。
KADOKAWA「Sassyのあかちゃんえほん がおー!」
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アメリカの知育玩具メーカーSassy(サッシ―)発の絵本は、赤ちゃんの発達心理学に基づいて、キャラクターの色や形にこだわった一冊。
赤ちゃんの目や脳にいい刺激を与えながら発達を育んでくれます。
登場するのは、たくさんのどうぶつたち。「がおー!」「ぱおーん」「ぐわっぐわっ」といった鳴き声で赤ちゃんもワクワクしながら楽しめるはず。
シリーズでいくつも登場しているので、赤ちゃんが気に入ったようならば別の絵本を試してみてもよさそうです。
生後6か月~のおすすめ絵本
生後6か月になると、自分でおすわりできるようになり、モノをつかんで口に持っていき、なめたりかじったりすることで触覚を楽しむ時期です。
布製の絵本やボードブックなど、口に入れても安心な素材でできた本を選びましょう。
岩崎書店「ペネロペとあそぼう ぬのえほんベビー」
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やわらかな布素材でさわって遊べる絵本です。
カラカラと音が鳴るボールや、ティッシュのようにシュッと取り出せスカッと感が味わえる布など、楽しい仕掛けがいっぱいです。
また、歯がためのリング付き。赤ちゃんがかじって遊んだり、ベビーカーにつけて持ち運ぶのにも便利です。
偕成社「はらぺこあおむし ボードブック」
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毎日たくさんごはんを食べるあおむしが、きれいなチョウになるまでを描いたもの。
色の魔術師とも呼ばれるエリック・カールによる美しいイラストが、赤ちゃんの感性を育んでくれそうです。
こちらは赤ちゃんが口に入れても安心な素材で作られたボードブックタイプ。アメリカ・グラフィックアート協会賞受賞作品です。
生後9か月~のおすすめ絵本
生後9か月になると、はいはいをして自由に動きまわるころ。早い子ではつかり立ちもできるようによりさらに行動範囲が広がります。
また、音がするほうをじっと見つめたり、大人が発する声をマネしたりするようになります。赤ちゃんが声に出しやすい「ママ」「ババ」などの連続音を楽しむような絵本を選択してみてください。
文研出版「もこもこもこ」
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谷川俊太郎の名作絵本。はじめは「しーん」と静かな空間に「もこもこ」「にょきにょき」と、ページをめくるたびに何かがふくらんでいく……。絵本ならではの空想の世界を、個性あふれる音で描いたもの。
次にどんなことが起こるのか思いめぐらせながらページをめくる楽しみを教えてあげられそうです。
偕成社「ばいばい 」
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さまざまな動物のキャラクターたちが登場して「こんにちは」「ばいばい」とあいさつをする絵本。
こちらは赤ちゃんが口にいれても大丈夫な分厚い仕様の改訂版です。
とってもシンプルな構成ですが赤ちゃんたちは大好き。どこかレトロなイラストも魅力的です。
慣れてきたら動物に合わせて声のトーンを変えたりアレンジしたりしてみると楽しそうです
赤ちゃんにとってはじめてのあいさつを、この本から学んでみてください。
1歳0か月~のおすすめ絵本
1歳を過ぎてくると、ものの形の区別がつき絵本のイラストの輪郭などもわかるようになったり、指でさしたり、声を立てて笑うようになったりします。また、言葉を話せなくても大人の言っていることを理解し始めるころです。
1歳を過ぎたら好奇心を刺激するような、ストーリーが楽しめる絵本を少しずつ取り入れてみましょう。
ブロンズ新社「だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)」
丸くて赤いだるまさんが、伸びたり縮んだり。目をつぶったり開いたり、笑ったり。思いもよらない動きの連続で大人も思わずクスッと笑える一冊です。
絵と言葉の響きだけで楽しい気持ちにさせてくれるのが作者かがくいひろ氏の代表作で、たくさんの赤ちゃんを笑顔にしてきたベストセラーです。
だるまさん「が」から始まり「の」「と」と続く3部作は、シリーズで楽しみたい名作絵本です。
評論社「コロちゃんはどこ?」
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エリック・ヒルの代表作「コロちゃんシリーズ」の最初の一冊がこちら。お母さん犬が食事を済ませていないコロちゃんを探すお話で、絵本には仕掛けが。
家の中のあらゆる場所がめくれるようになっていて、そこにはさまざまな動物が潜んでいます。コロちゃんはどこにいるのか、子どもと一緒に探すような気持ちになれるはず。
動物の名前を覚えるのにもおすすめの絵本です。
- 一般財団法人 海外邦人医療基金「子育てのこころ(11) 視力と聴力の発達」JOMF(https://jomf.or.jp/include/disp_text.html?type=n100&file=2007070105#:~:text=9-10カ月頃に,わかるようになります。&text=視力に関しては、新生児では,位というデータがあります。,2020年11月24日最終閲覧)
- 明治「1歳頃~1歳3ヵ月頃のお子さまの発育と発達」meiji(https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/study/grow_child/st_grow_child43.html,2020年11月24日最終閲覧)
- 絵本ナビ「1歳 なにもかもが新鮮、好奇心のかたまり!」EhonNavi(https://www.ehonnavi.net/EhonSegment_age.asp?akb=01,2020年11月24日最終閲覧)
読み聞かせイベントに参加してみよう!
図書館などで子ども向けに絵本の読み聞かせイベントが開かれていることがあります。自宅で読み聞かせることと違った刺激があり、親はどうやって読むのか参考になりますし、同世代の子どもを持つママパパたちとの交流が生まれることもありおすすめです。
ママリに寄せられた先輩ママの声にもこんな投稿がありました。
全然聞いてないですが図書館行って
借りてきた絵本読んでますよー💓
全く聞いてないでどっか向いてるか
泣いてますが、、笑
図書館の読み聞かせにも行きたくて
来週行こうか考え中です🤗
赤ちゃんでも声は聞こえてるって
言いますし地域の読み聞かせの所が
よければいいと思います🌱
生後1ヶ月で連れてきてる人はまだ居ないですね〜ダメじゃないですけどって私は図書館の人に言われました笑
0歳からでも図書館などの公共施設で行われる絵本読み聞かせイベントには参加できるようです。
また、同じ世代の子を持つ人たちが集まるからこそ赤ちゃんが泣いてしまうことがあるかもしれません。でも、騒いでも温かな目で見てくれるというのは安心しますよね。
自宅付近で開催されているイベントがないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
成長に合わせた絵本で赤ちゃんの好奇心をくすぐろう
生まれてすぐにスタートできる絵本の読み聞かせ。
赤ちゃんの成長に合わせた絵本を選ぶことで、その子の好奇心や興味・関心を引き出してみましょう。
また、ママやパパも赤ちゃんと一緒に楽しむことも大切。自分が幼いころに愛読していたお気に入りを読んであげるのもよさそうですよね。