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入園前・後で違う「登園渋り」対策【保育士解説】楽しく園に行ける秘けつ

4月から新年度が始まります。入園して新しい環境になったり、進級でクラス替えや担任が変わって不安になるお子さんが多いのではないでしょうか。私たちも保育士の立場として、母親の立場としても子どもの行き渋りを経験してきました。共感と事前にできる対処法などを保育士ママ5人で運営しているいつママ(@itsumama__)のあいママが紹介します。

PIXTA

対策前に必要なのは「受け止め」「共感」

登園しぶりの対策で一番大切なことは、子どもの気持ちに寄り添い共感してあげること。行きたくない気持ちの中にはどんな理由が隠れているのかを、言葉にしてあげたり、不安な気持ちを受け止めてあげることで、ポジティブな言葉を聞き入れることができるようになります。

大人も自分が不安な時に、あれこれ言葉をかけられても受け入れたくない心のモードに入ってしまうことありますよね。聞いてもらうだけで気持ちが楽になるということは、子どもも大人も同じなのです。

入園前にできる対策

入園前にできそうな対策をいくつかご紹介します。

1.園庭開放や園の地域イベントに参加する

初めての環境に突然入れられるというのは大きな負担で不安でいっぱいになります。少しでも環境に慣れるような時間を作ってあげましょう。

私の息子は、入園予定の園での園庭開放で好きな遊びを見つけ、遊びに行く日を楽しみにするようになりました。子どもにとっては一つのきっかけが、心の安心材料になるんですよね。園側も入園前に慣れてほしいという気持ちがあるので、園庭解放を開催し、入園予定の子にお知らせする園があると思います。ママたちも、他の保護者と交流することもできるのでおすすめです。

2.園での生活を想像して、見通しを持てるようにする

子どもは何をするのか分からないこと「見通し」を持てないことが大きな不安へと繋がります。言葉だけで説明しても、なかなかイメージできず、より不安が大きくなる可能性もあります。まず、園にいったら、どんなことをするのか、イメージができるようにしていきましょう。

絵本を読む

絵本 PIXTA

園での1日を描いた絵本で流れを知り、どんな楽しみがあるのかを知ることで、楽しいイメージが広がっていきます。生活絵本で場面にあった挨拶をしたり、一緒に着替えの練習をしたり、楽しみながら基本的な生活習慣を習得できる機会を作ることもできます。

入園グッズを一緒に選ぶ

自分で好きなものを選べる年齢のお子さんは、園で使うコップやお弁当などを自分で選んでもらい、使うことを楽しみにできるようにします。それを使ってお家で幼稚園・保育園ごっこをしてみるのも、いいと思います。お弁当に慣れるようにお昼ご飯を弁当箱に入れて食べるのも園生活の練習になりますね。

入園後の登園イヤイヤ対策

入園後の登園イヤイヤは、単なる想像で「行きたくない」と感じているだけでなく、何か理由があることも。おすすめの対策をお伝えします。

1.イヤイヤの原因を探す

散歩 PIXTA

大人から見ると「そんなことで?」と思うような小さなきっかけかもしれませんが、集団の中に入り、友だちとの関係や、園での活動の中で苦手なことを頑張ったりと、子どもたちは葛藤して毎日過ごしています。

共感だけでは切り替えられない不安な気持ちの原因を一緒に探していきましょう。

体調や生活リズム

睡眠時間、食事の量、体調の変化など、何かいつもと違うところはないか。特に自分の不調を言葉にして伝えられない年齢のお子さんは、イヤイヤをすることで不調を伝えようとしていることもあります。

保育者は、常にお預かりするお子さんのちょっとした情緒や体調の変化を見て、対応を考えています。登園を嫌がる理由が見つけられるかもしれないので、登園前の家庭での様子も、先生との情報共有をして考えていきましょう。

園での様子

幼稚園 PIXTA

園での友達関係、活動内容の不安(苦手な活動)、見通しが持てない不安など、何か登園を嫌がる原因があるかもしれません。日頃からお子さんに園での様子を聞いておくことで、いつもと話し方が違ったり、納得していない気持ちがあったりすることに気づけるかもしれません。お子さんがあまり園でのことを話さないタイプであれば、可能な限り先生とコミュニケーションをとるようにして、園での様子を把握できるようにしておくと安心かもしれません。

わが家はお風呂で毎日どんなことをしたのか、話す時間を作っています。お風呂はリラックスできるプラス、静かな空間なのでしっかりと話を聞いてあげられるのでおすすめです。

2.楽しく登園できるアイテムを作る

園におもちゃを持っていくなどはできない園がほとんどだと思うので、園のルールを守りながらも楽しみに思えるものや安心できるものを作ってみましょう。

手作りキーホルダー

車好きなお子さんであれば、乗り物のキーホルダーを作りカバンにつけてあげると安心するお守りになったり、ママと一緒の写真付きキーホルダーなども「ママがそばにいるからね」と声をかけて付けてあげるとママがいる。と安心につながるかもしれませんね。

キーホルダーを園バッグにつけてもよいか確認してみてください。

ママとおそろいのイラスト

手のどこかに小さく、好きな動物やキャラクターなどのイラストを描いて、ママの手にも同じものを描く。「ママと一緒だよ。寂しくなったら見てね」と、おそろいのイラストで心強くなるかもしれません。

園にあるお気に入りおもちゃを写真に撮らせてもらう

おもちゃ PIXTA

園の先生にお子さんがどんなおもちゃや遊びが気に入っているか教えてもらい写真を撮らせてもらいましょう。

朝、その写真を見せて「おもちゃが待ってるよ」「このおもちゃで遊ぶの好きなんだよね。今日はどんなものを作ったのかママに教えてね」など目と耳で想像して気持ちが向くようにしてみると効果があるかも。

3.一緒に歌って楽しい気持ちで登園

車が好きな子であれば、登園する道中で、どんな車を見つけられるか対決をしたり、「はたらくくるま」の歌を歌いながら車探しをしたらテンションもあがってきます。

保育園で歌っている季節の歌を先生に聞いてリサーチしておき、一緒にうたったり、お子さんにどんな歌をうたっているのか歌ってもらうのもいいです!歌うだけで自然と気持ちが元気になります。
歩いて登園する場合は「さんぽ」のうたがおすすめです。

うまくいかないときは、周囲の人に相談を

相談 PIXTA

いつか終わりが来るとわかってはいても、わが子の嫌がる姿や泣く姿を見ると、ママやパパの気持ちもつらいですよね。そんな時は、一人で抱え込まず、周囲の人に相談しながら、一緒に乗り越えていきましょう。「ママが話す」ことで「子どもの話を聴く」が楽になることもあると思います。

5人の保育士ママで子育てのイロハを発信・いつママ(@itsumama__)のインスタグラム

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