意外と疲れる「ごっこ遊び」
「お家ごっこ」「保育園ごっこ」など、役柄のある「ごっこ遊び」。子どもたちはなりきって楽しそうにやっていますが、一緒に遊ぶ方はよく分からない設定や、ひたすら食べさせられることや、役柄になりきらないといけない雰囲気にドッと疲れてしまう…そんな体験をされた方もいらっしゃるかもしれません。特に家事や、やらなくてはいけないことがたまってしまっている時など、イライラにつがることもあるのではないでしょうか?
そんな時には、台所へ誘ってみよう
台所は普段ママやパパしか入らないことも多いので、子どもにとってはちょっとした冒険心が湧いてきます。ママやパパが使っている本物の器具や食材に触れることで、達成感や満足感、また好ききらいの克服など、たくさんのメリットがあります。
また、モンテッソーリ教育の中でも推奨されていることもあり、最近では「台所育児」という言葉も定着してきました。ごっこ遊びに疲れてしまった方は、少し範囲を広げて台所に誘ってみてはいかがでしょうか。
何歳くらいから?どんなことができる?
2歳以上のお子さんであれば、道具や器具を使わずにできることがたくさんあります。おままごとの延長のように、野菜や素材に触れていくのがいいでしょう。
一度にたくさんやってもらおうとせず、一つ一つ小出しにしていくことと、その工程をやり切ってもらうために少なめに出していくのもおすすめです。
レタスやキャベツの葉物ちぎり
最初のスタートにもってこいの「葉物ちぎり」。指先を使ってちぎっていく作業は、子どもも大好きです。ボールの中からはみ出さないようにちぎって入れていくことで空間認知力も養われていきます。
サラダやお味噌汁にしても◎普段残してしまうお子さんが、ちぎりながらむしゃむしゃ食べたというケースもありますよ。
玉ねぎの皮むき
これは最初のひとむきをやっておいてあげるとむきやすいです。むいていくと色が変わることなど、発見があります。むいてみないと分からないことですよね。
ピーマンの種取り
野菜嫌いなお子さんでも、ピーマンを切ってみるところを見せてあげて、中に種があることを教えてあげてください。そして、ピーマンそのものの匂いをかいでみたり、種を取ることで触れるという作業によって、急に食べられるようになるということも少なくありませんよ。
パンにジャムやバターをぬる
ついついパパッとぬってしまいがちですが、一度ぬり方を教えてあげると、意外と上手にぬれるものです。はみ出してしまったり、多くぬり過ぎてしまうなんてこともありますが、そういった経験をすることで、徐々に上手にぬれるようになっていきますよ。
おにぎり作り
ご飯をつめて振るだけのおにぎりメーカー。ママやパパがご飯をつめて振って皿にもりつけするところをやってもいいですし、小さなスプーンでご飯を入れていく作業もできるようになれば、「つめる→振る→もりつける」の3工程ができます。少し大きくなると、サランラップにご飯を置いてあげるだけでにぎって食べられます。
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環境を整えればもっと楽しい
遊びの合間にちょっと手伝ってもらう。その「ちょっと」がお子さんの刺激になり、ごっこ遊びのマンネリ化を防げたらいいですよね。
しかし、台所には危険なものもありますし、時間がないときなど、逆に邪魔になってしまってイライラ…なんてことも。ですから、「触っていいものを置いておく場所を決める」「近くに野菜や魚の絵本を置いておく」「踏み台で大人と同じ目線で台所に立ってみる」など、環境を整えてあげると、お子さんの機嫌がよく、大人のストレスも軽減されますよ。
そして、台所での会話や作業が、おままごとにも反映されてたりして、楽しい発見ができます。ぜひやってみてくださいね。