大人が選ぶ「涼しそうな服」には落とし穴がある?
子どもは「暑いから着替えたい」と言葉にすることが難しいですよね。だからこそ、周りの大人が快適な服装を選んであげることが大切です。とはいえ、子どもにとって「快適な夏服」とはどんな服なのでしょう。
ここからは大人がつい選びがちな「涼しそうな服」について、注意点と着せ方のポイントをお伝えします。
1. 肩が出ているシャツ
肩が出ている服…いわゆる「ノースリーブの洋服」ですね。おしゃれで夏らしいのですが、子どもにとっては、要注意。下記のような注意ポイントがあります。
- 脇汗がたまりやすい
- 肩の日焼けを防げない
子どもは大人以上に汗をかきます。ノースリーブの洋服は脇汗がたまりやすいので、外出時などはこまめにふいてあげることも必要です。また、肩の日焼けは意外な盲点だと思います。日焼けで皮がむけ、着替えの時、洋服に皮ふがこすれて痛がる子を何人もみてきました。
日焼けをする場所に出かける時は、特に気をつけてあげるといいですね!
2. 短い丈のズボン
短い丈のズボンやスカートも、一見すると涼しそうに見えますが、以下の2点から「ひざが隠れる丈」をおすすめしています。
- 虫刺され防止
- ひざのすり傷防止
子どもは思わぬところで転ぶことがあります。また、虫に刺される子もいます。外出先でのけがや虫刺されにすぐに対応できないこともあるため、露出が多すぎる服はあまりおすすめできません。
とくに山へのキャンプなど、自然豊かな場所に出かけるときには、半ズボンよりも長ズボンがおすすめです。
3. 体に密着する、濃い色の洋服
子どもは汗っかきで、ぴったりしている洋服は脱ぎ着しにくくなります。できれば袖や首回りにゆとりがあるものがおすすめです。
また、濃い色は熱がこもりやすいものも。薄い色でゆとりのある洋服が、涼しさを感じやすいと思います。
4. 通気性の悪い素材
夏の子ども服では、基本的には通気性のよい綿素材がよいと思います。その理由は以下です。
- 吸水性が高く蒸れにくい
- 化学繊維でチクチクする子にも刺激が少ない
子どもの体質によりますが、できるだけ刺激が少なくて涼しい素材がおすすめ。お子さんが快適に過ごせる素材選びができるとよいですね。
TPOにあわせた夏服選びを心がけて
夏服は単に薄着にすればよいわけではなく、日焼け対策や通気性など、さまざまな面で優れたものを選ぶことが大切です。お出かけ先の環境に合わせて、快適に遊べる服を着せてあげられるとよいですね。
暑い中でも子どもにとって楽しいアクティビティーがたくさんある夏。家族で楽しい思い出を作ってくださいね!