受け口の赤ちゃん!どうして?治るの?
我が子が受け口?!「歯が生えてきたと思ったら、受け口になってるのをよく見るような…」「これは将来受け口になっちゃうの?」と受け口をしている我が子を見て心配するママもいるのではないでしょうか。
なぜ赤ちゃんは受け口をするのか、またその時期、いつ頃治るのかについて解説します。
どうして受け口になるの?!
赤ちゃんの受け口の理由は歯が生えてくる事に密接に関係しています。赤ちゃんの歯は通常前歯から生えてきます。前歯が生えてくると前歯をかみ合わせようとして下あごを突き出すため受け口のような状態にみえます。
しかし前歯だけの状態では本当のかみ合わせの判断ができません。奥歯やあごの発達によってかみ合わせは変わるので、すぐに受け口と判断する必要はありません。また奥歯が生えてきてからも徐々にかみ合わせが出来ていくのであまり心配せずにゆっくり成長を見守ってあげましょう。
いつ治るの?!
上下のかみ合わせがしっかりできるようになるのが3歳頃です。かみ合わせがしっかりできてくると受け口は自然と治ります。1歳半頃に最初に生える奥歯(第一乳臼歯)が上下生え、かみ合わせることによって徐々に決まってきます。しかしまだ不安定なので、ここで受け口をしていても心配いりません。
そして2歳を過ぎた頃が、これまで物をかむことを覚えながら歯は徐々に安定してきた頃です。その後2歳半〜3歳頃に一番奥の奥歯(第二乳臼歯)が生えた後にしっかり安定して上下がかみ合ってきます。
受け口は3歳児健診で5%ほどの子にみつかるといわれています。遺伝が関係してくるので、パパ、ママの骨格が受け継がれる場合もあります。ただし、必ず受け継がれると決まったわけではないので、3歳頃まで様子を見て待ちましょう。
3歳になっても受け口の傾向が見られる場合は歯科医に一度相談してみるとよいでしょう。また永久歯に生え変わるときに受け口が治る場合もあるので、過剰に心配しないようにしてください。
- みまつ渡辺歯科医院「生後10ヶ月の赤ちゃんが、反対咬合みたいなんです」(mimatsu-wd.jp/wp/archives/1382/,2018年2月16日最終閲覧)
- 日本小児歯科学会「子どもたちの口と歯の質問箱」(http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_c0104,2018年2月16日最終閲覧)
- ひろこ小児矯正歯科「矯正治療について(子ども編)」(http://www.hirokosensei.jp/orthodonticsforkids.php,2018年2月16日最終閲覧)
- おおがき歯科「まず保護者の皆様へ」(http://www.ogaki-shika.com/shinryo-syoni.html,2018年2月16日最終閲覧)
先輩ママ教えて!いつ治ったの?みんなの体験談
それでも我が子の受け口は気になる!?それでは実際、赤ちゃんが受け口だったママの、いつ治ったかのお話をまとめましたので参考にみてみましょう。
体験談① いつのまにか治っていた
先輩ママたちも赤ちゃんの受け口を心配していたようですが、「いつの間にか治っていた」という声が目立ちました。
赤ちゃんのころは受け口でも、時期がすぎると自然と治ることもあるようですね。3人の育児をした先輩ママでも、3人とも普通のかみ合わせになったとのことで、心配しすぎることはないのかもしれません。
「いつごろ赤ちゃんの受け口が治る?」という質問には、「1歳半~3歳ごろ」という回答が返ってきていました。
6歳でも受け口になる子どももいるようですが、指摘されて治るなら治療をするほどではないのでしょうね。赤ちゃんの受け口の治し方が知りたいと思われているパパママたちも、3歳ごろになるまで様子を見てみてはいかがでしょうか?
体験談② 歯科医院で様子見って言われたけど…
程度にもよるみたいですし、この件は結構診てくれる先生によっても見解がわかれるようで…でも2歳ならまだ早いと言われると思いますよ👌
歯医者の先生に相談した所、
一番奥の歯がはえそろって
それでも受け口だった場合は
寝るときにつけるマウスピースで矯正するって言われました。
今は下の歯の一番奥がはえて来てるので
赤ちゃんの受け口は自然に治ることもありますが、歯科矯正が必要となるケースも少なくありません。ただ小さな年齢のころだと様子見とされることも多いようなので、この場合は成長を見守るしかなさそうですね。
歯が生えそろう時期まで様子を見て、もし受け口が治らなければ歯科医院に矯正の相談をしてください。
体験談③ 遺伝はするの?
先輩ママたちも言っていますが、受け口をはじめとするかみ合わせは遺伝します。そのためパパやママが受け口であれば、赤ちゃんのころの受け口でも自然に治ることなく、そのままのかみ合わせになってしまうことも。
もし遺伝的に受け口になりそうだと思われたなら、赤ちゃんの様子を見ながら、早めに歯科医院に治療の相談をすることも必要かもしれませんね。
- J-STAGE「下顎前突を有する兄弟の治療から得た咬合誘導への示唆」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspd1963/38/2/38_373/_pdf,2022年12月19日最終閲覧)
体験談④ できる対策はある?
幼稚園の時に行ってた歯科では、海苔巻きみたいなものをかぶりつくっていうのをやって行くと自然に治ることもあると言われました。
手巻きとかの大きめの海苔にご飯巻いてかぶりつくだけでいいと言われてました!
赤ちゃんの受け口対策については、さまざまな意見が出されていました。かみかみ期にしっかりと食べ物をかませてあげることが大切なようですが、なんとのり巻きにかぶりつくのが良いという意見もありました。
遺伝などでもし「赤ちゃんが受け口になるのでは…」と不安な方は、先輩ママたちの対策法も実践してみてくださいね。
神経質になりすぎずに
私自身の息子も同じように赤ちゃんの頃は受け口をしていました。ふざけて下あごをつきだしていた姿が印象的で、なんともかわいいと思っていたものの、ある日友人に指摘されて心配になったことを覚えています。
現在2歳5ヶ月の息子は奥歯が生えてきて、いつの間にか受け口ではなくなりました。成長過程のうちの一時的なものであるなら、神経質にならずに思う存分楽しんで良かったのかもしれないと今では感じています。
一方で、遺伝的な問題もあるため、心配になってしまう方もいるかと思います。不安が消えない場合は、早めに歯科医に相談してみてもよいでしょう。