交通機関で妊婦は迷惑?
交通機関、特に電車は誰もが最も利用する頻度の高いものですね。通勤はもちろん、日常の移動にしても電車は無くてはならいものです。妊娠をしている人にとっても、その条件は変わらず、妊娠をしているからといって、電車に乗らないわけにはいきません。
各種交通機関には、マタニティマークを積極的に表示化し、妊婦への配慮を呼びかけています。しかしながら、そのマタニティマークが張られている優先席に妊婦が居る場合の周囲の反応は実際どうなのでしょうか?
そこでマタニティマークについて改めて、確認をしてみましょう。
マタニティーマークとは?
マタニティマークとは、それを身につけていることで容易に妊婦だと判るようにし、交通機関を使用する際の配慮や、また突然の事故や体調の変化の際にも周囲が適切な処置を行えるようにするものです。
厚生労働省によるマタニティマークの定義は次のとおりです。
妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。 出典: www.mhlw.go.jp
妊婦が電車に乗った際のあるある体験談
妊婦が電車を利用した際に、どのようなことが起こっているのでしょうか?体験談をご紹介します。
妊婦だった当時電車に乗った話。 着席せずに10分超えの乗車だと貧血起こす時期。その時ももれなくクラクラするし気持ち悪くなって、座席端のポール?にもたれたりして様子見。 本当ヤバくなったら降りるつもりで、吊革に捕まりつつ空席待ち。 出典: hanalog.com
個人差はあるものの、妊娠中に少々の移動でも息切れがしてしまったという経験のある方はよくいるもの。特に揺れる電車では、立っているだけで神経も使うので辛さが増しますよね。
電車に乗るたびに優先席の前に大きなお腹を突き出して立ってみると、おばさんは大きなお腹をちらちら見てるだけ、学生は本を読みながら見ないふり、サラリーマンに いたっては寝たふりです。
アナウンスで妊娠中の方に席を譲って下さいと呼びかけがあっても、大きなお腹を抱えた私の前で、それを聞きながら優先席で足を組みメールをうつ学生やサラリーマン達… 出典: okwave.jp
よく見る光景かもしれません。どの妊婦さんも実際に1回はこのような経験があるのではないでしょうか?
職場で「むしろお腹の目立ってない妊婦マークつけた人に譲ってあげてほしい」と話したところ、「見た目で妊娠してるかわからないのに、誰でも手に入るマークついてるだけで譲るとかありえない」といわれました。 出典: komachi.yomiuri.co.jp
マタニティマークは、母子手帳が交付されるときに一緒にもらったり、駅で無料配布しているものをもらったりします。駅での配布の際は、悪用を防止のため、母子手帳の提示を求める場合もあるようです。妊娠初期はお腹も目立っていないため、一見したら妊娠中とはわかりにくいですよね。
- JR東日本「安心して赤ちゃんと一緒にご利用いただくために」JR東日本(http://www.jreast.co.jp/baby/maternity/index.html)
- 西武鉄道「マタニティマーク」西武鉄道Webサイト(http://www.seibu-group.co.jp/railways/railway/safety-service/maternity-mark.html)
妊婦さんは未来を抱えている!心遣いを大切に
電車の優先席に座る際、周囲を気にしてみるなどの最低限の心遣いが必要ですね。妊娠出産を経験された方はもちろんのこと、最近では、女性が優先席で見て見ぬふりというケースも多く聞かれます。
また、優先席はお年寄り、身体の不自由な方、小さなお子さん連れの方のための席でもあるので、今一度見直したいものですね。