園生活で重要視してほしいのは「通気性」
これは年間を通して言えることですが、保育園の中の室温は一定になるように設定してます。
子ども達の運動量は大人が思っている以上。室内でも動いていますから、真冬でも登園して30分もすれば汗をかいているお子さんもいます。保温性の高い肌着を着て汗をかいてしまうと、その汗で体が冷えてしまうことも考えられるので、下着は通気性の良いものを選ぶといいでしょう。
よく見かける「肌をかゆがる子」「静電気でバチバチする子」
ヒートテックに限らず、吸湿発熱の下着はかゆみが出ていそうなお子さんをよく見かけます。
また、静電気も起こりやすいので、着脱の際にパチパチと静電気が起きて、着脱を嫌がるお子さんもいます。どうしても吸湿発熱の肌着を着せるなら、保湿剤を塗るなどのスキンケアをしてからがいいでしょう。
登園の寒さが不安なら、園内で着替えさせるのも手
「自転車登園の寒さが心配だから、保温性の高い肌着を着せたい」という話もよく耳にします。確かに真冬の朝7時8時の自転車登園では、体の芯が冷え込むようなことがあるかと思います。そういったときは、もちろんヒートテックや裏起毛の下着も良いかと思います。
登園後、保育園で先生が気づいて着替えさせてくれればいいのですが、なんせ下着なので気づかずに活動に入ってしまうことも。ですから、登園後、保護者の手で下着を着替えさせてから、教室に入ることをおすすめします。
保育士目線では、綿素材・半袖がおすすめ
保育園では、汗の吸収力、動きやすさ、締め付けがないなどの面から、綿素材が一番おすすめできると考えています。肌に触れる面をコットン100%(綿100%)にしている保温肌着もあるようです。使う場面や着るときの状況によって使い分けるといいですね。
また、さまざまなご意見があると思いますが、私は保育士としての経験上、年間を通して半袖タイプをおすすめします。子どもたちはわきの下にもよく汗をかきます。時に0~1歳のお子さんは腕がムチっとしているので、わきの部分が擦れる場合も。わきの下にかいた汗もしっかり吸収してくれる半袖タイプをおすすめします。
吸湿発熱の肌着を否定するものではなく、私もキャンプのときや床冷えの時にはこれらの肌着を利用しています。状況に応じて、快適な衣類を着用させることで、子どもたちの園生活が楽しいものになればよいと思っています。