祖母が施設の職員さんに孫を紹介したけれど…?
あなたの周りには認知症の方はいらっしゃるでしょうか。少子高齢化と言われて久しい現代なので、高齢者の方と触れ合う機会も少なくなく、周りに認知症の方がいるという人もいるかもしれません。
今回の投稿者であるはみがきさんの祖母も、認知症のためか、はみがきさんのことをはっきり覚えている感じではないようです。
そんな祖母のお見舞いにいったはみがきさんは、そこで祖母から意外な愛情表現をされたようで…?
ひさしぶりに認知症のばあちゃんの面会行ったら職員さんにわたしのこと「昔飼ってた猫」って紹介してた。ありがとね〜〜 ※1
施設の職員さんに自分の孫を紹介したはみがきさんの祖母。しかし、紹介の仕方は「孫です」ではなく「昔飼ってた猫です」だったとのこと。この表現は、はみがきさんの祖母にとって「この子は大切でかわいい子なのよ」という意味だったのではないでしょうか。
この投稿には「誰かは忘れても愛情は残ってるんだなと思いました。おばあさまにとっては猫もはみがきさんも『可愛いくて愛しい』枠なんだろうなぁ。」「おばあさまの曖昧になりゆく記憶のなかで、それでもしっかりと『可愛いもの』として残されているのですね…泣いてしまった…。」などの投稿がついていましたよ。
祖父母にとって孫は、ただただ純粋にかわいいと思う存在だと耳にすることもあります。きっと、はみがきさんの祖母にとっても、はみがきさんはそんな存在だったのではないでしょうか。
そして、祖母の言葉にはみがきさんが明るく「ありがとね〜」と返せるのは、これまでに祖母から温かい愛情をたくさんもらってきたからかな、と思えます。たとえ、大事な人が「今までと同じ」ではなくなっても、こんなふうにお互いを大切に思えるのは素敵ですね。
心がホッとする、温かい投稿でした。
- 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「こころの病気を知る - 認知症」(https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=WwE9LLpYbVZTIDMI,2024年11月1日最終閲覧)
- 政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201308/1.html,2024年11月1日最終閲覧)