私物は心の安定剤
家にあるものやいつも持ち歩いているものは、子どもにとって安心できる存在です。慣れない保育園で過ごす不安を和らげるための「心の安定剤」としての役割を持っています。
「おもちゃをお友達に自慢したい」「買ったばかりのおもちゃで遊びたい」などの理由であれば、ルールを守るように教える必要があります。しかし、ぬいぐるみなど「心の安定剤」となっているものは、慎重に対応する必要があるでしょう。
保育園によってルールは異なる
私物の持ち込みに関して、保育園によっても下記のようにルールが異なることも…。
- 紛失などのトラブルを避けるため、一切持ち込み禁止
- 子どもが保育園で安心して過ごせるようになるまでOK
- 保育園に入ったあとカバンから出さなければOK
「毛布を手放せない」「ぬいぐるみを肌身離さず持っている」などの場合は、不安いっぱいの保育園に持っていけないとなると大きなストレスになります。
一部、持ち込みを認めている保育園もありますが、やはりトラブルを防ぐために禁止している保育園が多いようです。
「どうしても持っていきたい」と言われたときの対応
どうしても持っていきたいと言われた場合、以下のような対応を試してみましょう。
お家におもちゃの保育園を作る
お家にお気に入りのおもちゃを集められるスペースを作り「おもちゃの保育園」と名付けます。そして、子どもが登園する前、そこにお気に入りのおもちゃを預けます。「よろしくおねがいしまーす!おむかえは5じでーす」と、おままごとのように楽しめば、気分よく手放してくれるかもしれません。
保育園の玄関でお別れの儀式を決める
お気に入りのものを保育園の玄関までOKにする対応です。「このおもちゃはまだ小さいから入園できないんだ」などと理由を伝え、玄関でハグやタッチなどでお別れする習慣をつけましょう。
「ダメなものはダメ」では、子どもの欲求は抑えられません。不安な心に寄り添いつつ、ルールを守れるよう工夫したいですね。