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🔴【第1話から読む】【衝撃実話】夫の不倫相手は「結婚式にも来た女友達」…スマホ画面を突きつけた私が見た夫の“震える顔”
制裁を下しても残る不安
サダコに200万円の慰謝料請求に応じさせ、俊太には誓約書とGPS・スマホの共有というペナルティーを課しました。全てが終わった時、私の心には、確かに安堵感が広がっていました。
「これで、本当に終わるんだ」
そう自分に言い聞かせながらも、どこか信じきれない自分がいました。本当に彼女たちが、約束通り支払うのだろうか。俊太は、二度と私を裏切らないだろうか。しかし、現実は、私の予想を良い意味で裏切ってくれました。
不倫相手の最後の抵抗が図々しい…
示談書を交わしてから数日後のことです。サダコから、弁護士の先生宛に連絡が入ったと、先生から電話がありました。「相手の女性から連絡がありました。慰謝料の件で、一度、ご主人を交えてお話ししたいとのことです」。私は、一瞬、戸惑いました。もう話はついたはずなのに、またあの軽薄な態度を見せられるのだろうか。不安がよぎりました。
弁護士:「ご心配には及びません。おそらく、慰謝料の支払いについて、不倫相手であるご主人にも協力を仰ぎたいということでしょう。念のため、私も同席しますのでご安心ください」
後日、再度、弁護士事務所の会議室で、俊太、サダコ、そして弁護士の先生と私の4人で顔を合わせることになりました。サダコは、前回とは打って変わって、憔悴しきった表情をしていました。俊太は、私の隣で、ただ黙って俯いています。サダコは、震える声で話し始めました。
サダコ:「まず、本当にごめんなさい…。私、200万円、すぐに用意できないんです…」
やはり、そう来たか、と私は思いました。パート勤めでは、簡単に用意できる金額ではないでしょう。減額交渉が始まるのか、と身構えました。しかし、彼女の口から出た言葉は、私の予想とは全く異なるものでした。
サダコ:「俊太さんにも協力をお願いできませんか。俊太さんも、ユイさんがいるのに不倫関係を続けていたことは事実だから…」
その言葉に、俊太が顔を上げ、サダコを見つめました。私もまた、驚きを隠せませんでした。サダコが、まさか俊太に支払いの協力を仰ぐとは。
約束通り振り込まれた慰謝料
俊太は、しばらく考え込んでいましたが、やがて小さく頷きました。「…わかった。俺も、今回の件でユイに迷惑をかけた。できる限りのことはする」
そして、その場で、サダコは泣きながら俊太に頭を下げました。その光景を見て、私は胸がざわつきました。この女は、まだ俊太に未練があるのか。弁護士の先生が、冷静に言いました。
「具体的な支払いについてですが、奥様とご相談の上、年内にそれぞれがお支払いいただけますか」
サダコと俊太は、小さく頷きました。そしてその後ほどなくして、夫から100万円、サダコから100万円が私の個人口座に振り込まれました。私は、自分のスマホの画面に表示された残高を見て、信じられない気持ちでいました。夫が最後にサダコの願いを聞いたことにはモヤモヤしますが、私に対する慰謝料を得られたという点では満足でもあります。
その後、俊太は、GPSもスマホの暗証番号も常に私に共有しています。いわゆる平穏な日々が始まろうとしていました。
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あとがき:不倫に屈しない母親の強さ
この作品は、ママリユーザーの体験談から再編した作品です。主人公であるユイさんは、ある日夫である俊太の不倫の事実を知ります。育児や家庭に積極的に参加する俊太の不倫に深く傷つきます。
ユイさんはさまざまな観点で悩んだ末、弁護士の力を借りて不倫相手へ慰謝料を請求することに。さらに、俊太には厳しい条件を付けて婚姻関係を継続することを選びます。一見、夫を許したように見えるユイさんですが、実際にはわが子の生活や今後のことを考えた中で苦しい選択をしたにすぎません。たった一度の過ちだとしても、夫婦間の信頼を取り戻すことは困難です。どんな理由があろうと、パートナーからの裏切りは深い傷を残します。
本作では、ユイさんの葛藤を通して、不倫された側の苦悩が描かれています。そして、母親としてわが子を守るために、決断をしたユイさんの強さを見ることができます。不倫という身勝手な行為への腹立たしさと、母親としてわが子を思う気持ちに、ユイさんを応援したくなるような作品です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
🔴【全話読む】夫も相手の女も、絶対に許さない|不倫夫に制裁を!










