Ⓒママリ
🔴【1話から読む】まさか夫が…?7歳娘の告白で、完璧な家族に忍び寄る崩壊の足音
優しくて、育児にも協力的なツカサは自慢の夫。しかし、ある日、パパ活で知り合った15歳年下女性との不倫が発覚します。話し合いを重ねるも、不倫相手・奈津美と関係が断ち切れないツカサ…。さらに、日に日に暴力的になっていくツカサに対し、アキホは別居することを決意します…。
幸せの象徴だった…大好きな家を出る決意
住んでいた家は、私が独身時代に貯めたお金とローンで建てた、私名義の注文住宅だった…。細部までこだわって作った、最高の家だった。ここには、「幸せ」の象徴しかなかったはずなのに…。
別居を決意してから、ツカサには何度も「出ていってほしい」と伝えたけれど、彼は頑なに聞く耳を持たなかった。
「ここは俺の家でもあるんだ!お前が出ていけ!」
そんな彼の言葉に、私は呆れるしかなかった。この家にいては、私と子どもたちの心は壊れてしまう…。そう直感した私は、ついに、子どもたちを連れて、大好きなこの家を自ら出ることを決めた。
「ママと一緒なら大丈夫」長女の言葉に涙が止まらない
引っ越し当日。カナとゆきは、私の側で不安そうに立ち尽くしていた。それに気づき、無理に笑顔を作ると、カナが私の手をぎゅっと握った。
「ママ、私、ママと一緒なら大丈夫だよ」
カナが小さな声で言ってくれた。その言葉に、私は涙が止まらなかった。
「ありがとう、カナ。ゆき。きっと、今よりずっと幸せな日になるからね」
泣きながら、私たち3人は家を後にした。「幼い子どもたちを傷つけてしまった」という自責の念に、胸が締め付けられる。メイのようにもう少し小さかったら、何も分からずに済んだかもしれない。
ツカサとは本当に仲がよかったし、子どもたちもパパが大好きだった。でも、それは表面的な顔で、私は長年、ツカサの本性を見抜けなかったのだ。
(ツカサを伴侶に選んだ私にも落ち度はある…。この人生は、私が選んだもの。だけど、子どもたちは大人の事情に巻き込まれただけ。私はこの子たちを守らなきゃ)
自分にそう言い聞かせ、私は子どもをたちを守る決意を新たにした。
サイコパスな夫の本性に気づく
実家近くに借りたアパートでの生活が始まった。別居をしてから、ツカサはやっと自分の置かれた状況が分かったようだった。
©︎ママリ
そんなLINEが、連日のように私に届くようになった。
(また始まった。本当に死ぬ気なんてないくせに…)
この一連の出来事で、ツカサの虚言癖と、自分勝手な性格を目の当たりにした私は、彼が「サイコパス」なのではないかと確信した。
メイはもう8か月になった。ツカサの一件で精神的に深く傷つけられた私は、うつ状態になり、睡眠障害も抱えるようになった…。体重は10キロ近く落ち、食事ものどを通らないほどだった。精神科を受診し、薬を処方される日々…。
「ママ、いたいいたい飛んでけする?」
まだ、4歳のゆきまで私を心配している。
「カナ、ゆき!ママは今日は疲れてるから、絢音ちゃんと遊ぼう」
絢音は度々、家に来ては子どもたちと遊んでくれたり、私をそばで支えてくれたりした。私は「このままではいけない」と強く思った。
「アキホ、一人じゃないよ。私がついてるから。あの男に負けないで」
親友の絢音の励ましと、何よりも、可愛い子どもたちを守るために…私は立ち直ることを決意した。
このままでは、子どもたちに笑顔を見せることもできない。離婚届に判を押さず、私が建てた家に居座り続けるツカサ…。話し合いの度に「自死」をちらつかせ、私を脅すような発言を繰り返す彼に見切りをつけるため、私は、離婚調停に入ることを決めた。
そして、さらなる証拠を集めるため、絢音の力を借りて再び動き出した。
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あとがき:自分で選んだ人生
ツカサの不倫が発覚した後も、何度も再構築を試みたアキホ…。しかし、ツカサの態度は悪化するばかりでした。アキホは、子どもたちを連れて家を出る決意をします。
「幸せ」の象徴だった家…。その家を出ることは、アキホや子どもたちにとって、耐えがたい悲しみを感じたことでしょう。一時期は精神に支障をきたし、限界を感じたアキホ…。ですが、「ママがいれば大丈夫」と言ってくれた子どもたちや、親友・絢音の力を借りながら、アキホは徐々に立ち直っていきます。
アキホはツカサと過ごした10年の中で、幸せだった思い出もたくさんあったこと、子どもたちもツカサを父親として慕っていた事実も受け止めながら、「この人を伴侶に選んだのは自分」と言い聞かせます…。
自分で選んだ人生に責任を持つべく、ツカサと対峙することを決意したアキホ。人生の中でつまずく経験があると、つい、他人のせいにしてしまいたくなる気持ちもあるでしょう…。しかし、アキホはその人生と向き合う選択をするのです。
時には、大きすぎる責任に押しつぶされそうになることもあります。そんな時は、一人で抱え込まず、信頼できる誰かや行政などに頼ることも、選択肢のひとつかもしれませんね。大切なのは、「自分で選んだ人生」とどう向き合っていくか…最後まで、人生を完走するために、周囲と助け合いながら生きていくことなのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
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