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過酷な立ち会い出産を経て、ついにわが子と対面したmakoshさん。病院スタッフから「はい、お父さん」と、呼びかけられ、脳裏に浮かんだのは、急逝したお父さまでした。
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やっと産まれてきた赤ちゃん。奥さまは「えーこわいこわいー」と言いながら抱っこします。
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makoshさんは、何枚も写真を撮り、わが子の誕生を喜びます。赤ちゃんはすぐに泣き止んでキョロキョロ。
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赤ちゃんを抱っこさせてもらったmakoshさんは、「お父さんに会わせたかったなあ」と思い、はっとします。
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駆け巡る、お父さまとの思い出。「お父さん」は今まで、自分のお父さんでしたが、今日からはmakoshさん自身が「お父さん」です。
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産まれたばかりのわが子に、「キミのお父さんだよ」と呼びかけるmakoshさんは、父を見送り、父になったのです。
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出産は十人十色
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第一子誕生の前日にお父さまを亡くされた、著者・makoshさんが、悲しむ間もなく立ち会い出産に挑む様子を描いた『ハードな立ち会い出産』。
立ち会い出産は、ただの見学ではなく、出産するママへのサポートが必要です。makoshさんは、コンディションが万全でない中、21時間にも及ぶ「いきみ逃がし」に奮闘し、無事長男が誕生しました。しかし、後日奥さまから「あのとき、態度が悪かった」と予想外の言葉をかけられます。
立ち会い出産は、ママの不安や緊張を取り除くのに有効ですが、一方だけの意見だけを押し付けてしまうと、後々しこりが残ってしまうことも。事前に「できること・できないこと」を話し合い、自分たちにぴったりの出産の形を見つけておけるといいですね。また、出産には予期せぬできごとがつきもの。理想どおりに進まない可能性があることも、心にとめておきましょう。
壮絶な立ち会い出産から、あっという間に時は流れ、わが子の成長を実感したmakoshさんは、「今」を楽しもうと誓います。子どもの数だけ、物語がある出産。ママと赤ちゃんが注目を集めがちですが、見えにくいところで頑張っている、パパの本音を知ることができる作品です。
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