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孫を願いすぎる義母、妊活で悩む嫁に「手作りスタイ」送ってしまった“理由”

妊活中に二度の流産を経験した主婦・アヤと、その義母・ミチヨ、そして夫・マモルのやり取りを描くストーリーです。孫を心待ちにする義母からの無邪気なプレゼントが、アヤの心を深く傷つけてしまいます。でも、この出来事をきっかけに、家族がお互いの気持ちを理解し、もっと深い絆を築いていく過程を、それぞれの視点から描きます。このお話は、ミチヨ(義母)サイドの視点です。

裁縫 手元 PIXTA

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息子の家庭に孫が生まれることを楽しみにしている女性・ミチヨ。嫁姑関係は良好でしたが、ある日のメッセージのやり取りでモヤっとするできごとが起きます。

妊活を頑張る嫁を応援したい、1人暮らし義母の思い

私はミチヨ。夫に先立たれて、今は1人で暮らしています。息子・マモルと嫁のアヤさんが妊活を始めたと聞いてから1年。大切な2人の間に、早く孫の顔が見たいと心から願っていました。周りの友人たちも、次々と孫が生まれていて、話を聞くたびにうらやましく、いつか私もと思っています。

アヤさんはとても良い子で、私にもよくしてくれます。嫁姑問題なんて全くないし、私の自慢の嫁。だからこそ、妊活のことも、遠くから応援したいと常に思っていました。妊活って、きっと疲れるでしょう。心も体も、休まる時がないかもしれない。そんなアヤさんに、何かできることはないかなって、いつも考えていました。

先日、友人とお茶をしていた時のことなんです。友人が目を細めて話してくれました。「うちの娘がもうすぐ出産なの。それでね、私が手作りのスタイとぬいぐるみを作ってあげたら、すごく喜んでくれたのよ」

その話を聞いた瞬間、私も真似したいと思いました。いつか赤ちゃんに会いたい気持ちは、私もアヤさんも同じのはず。アヤさんもきっと喜んでくれるに違いない。忙しい妊活の合間に、少しでもアヤさんの心が和むような、そんなプレゼントを贈りたいな、と思いました。

私はすぐに手芸用品店へ足を運びました。可愛い布地や、柔らかい手触りの綿を選んでいると、まるで孫ができたようでうれしい気持ちになりました。家に帰るとさっそく、心を込めてスタイとぬいぐるみを作り始めたんです。裁縫は得意な方ではないんですが、孫が生まれてくる日を想像すると、自然と手が動きました。夜遅くまで、ちくちく針を動かす時間が楽しみで、1人暮らしの寂しさも忘れることができました。

そして、ようやく完成したスタイとぬいぐるみ。思った以上に可愛らしくできて、私の心は満たされました。早くアヤさんにこれを見せてあげたい。アヤさんが喜んでくれる顔を想像すると、自然と笑顔になったんです。

そんなとき、グッドタイミングでアヤさんからLINEが来ました。これは、スタイとぬいぐるみを見せる絶好の機会だ!と思ったんです。私はすぐに、完成したばかりのスタイとぬいぐるみの写真を添付して、メールを返信しました。

『赤ちゃんの誕生楽しみに待ってますよ! スタイとぬいぐるみ作ってみました』

このメールで、アヤさんが喜んでくれると、何の疑いもなく思っていました。でも、既読が付いたあと返信がこなくて「どうしたんだろう」と思いました。まさか、このメッセージが、アヤを深く傷つけてしまうことになるなんて…私には想像できていなかったのです。

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自分の感情が強くなるうちに、相手の状況を想像しにくくなることも

大切な人の幸せを願う気持ちは尊いものですよね。一方、強い思いがゆえに、相手の状況や気持ちへの配慮が足りなくなってしまうこともあります。

ミチヨさんのように、孫を待ち望む純粋な愛情が、時に相手にとってはプレッシャーになることも。妊活中のデリケートな時期にあるアヤさんには、その「無邪気な期待」が負担になってしまったのですね。

このお話は、家族間でも相手の立場に立って想像することの大切さを教えてくれます。どんなに親しい関係でも、言葉や行動がどう伝わるか、少し立ち止まって考えることが重要だと気づかされる体験談です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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