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友人宅で“衝撃の光景”…荒れた部屋、5歳を何度も叩く母親「普通じゃない」|友人を虐待通告した話

不妊治療をしている主人公は、かつての友人と再会しました。再会を喜ぶふたりでしたが、友人は息子とのあいだにある悩みを抱えていたのです。主人公は友人の悩みを、解決することができるのでしょうか。『友人を虐待通告した話』をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【第1話から読む】不妊治療中、ママになったかつての友人との再会

産婦人科でかつての友人であるユウコと再会した主人公・マキ。彼女に誘われるがままに家へとお邪魔するが、その時マキが目にしたのは…。

かつての友人と再会

婦人科 待合 PIXTA

私は田中マキ。35歳になったばかりで、現在不妊治療の治療中です。そのためか、若干ナイーブになってしまっていました。不妊治療の通院は、思った以上に心がすり減ります。体ももちろん疲れますが、それ以上に、結果が出ないたびに自分が否定されていくような感覚に襲われます。

夫の協力があるとはいえ、主に負担は母親側……つまり私のものです。こればかりは仕方ないのですが、どうしても辛いものは辛く感じてしまいます。
でもいずれ、愛しい我が子に出会えたら。その気持ちだけで、治療に取り組んでいました。そんなある日、待合室でふと視線を上げた先に、懐かしい顔を見つけました。

「……ユウコ?」

彼女は数秒、私の顔をじっと見て、そして驚いたように笑いました。

「えっ、マキ?うそー、久しぶり!」

中学からの友人、森尾ユウコ。学生時代は一緒にバカなことばかりしていた、気取らない親友です。再会は偶然でしたが、それはとても嬉しい出来事でした。

「どうしてここに?」
「最近2人目の妊娠がわかって、検診で通ってて。マキは……?」

「うちにこない?」かつての友人に誘われて

友人 会話 女性 立ち話 PIXTA


その問いには、少しだけ躊躇しました。でも、ユウコならと思い、正直に答えました。

「……不妊治療してるの。もう3年目」

ユウコは気まずそうに目を伏せましたが、すぐに話題を変えてくれました。昔から、そういう気配りが上手な人だったのです。

その日を境に、私たちはまた連絡を取り合うようになりました。週に1度くらいはランチをしたり、お茶をしたり。ユウコの話題は、ほとんど子どものこと。5歳になる長男・ユウタくんのやんちゃぶりや、妊娠中の体調のこと。私はうんうんと頷いて聞いていました。子どもの話は、少し胸が痛くもありましたが、それでも、ユウコとまた繋がれたことが嬉しかったのです。

そんなある日、ユウコから「うちに遊びに来ない?」と誘われました。

「お昼、簡単なものだけど用意しておくね。ユウタもいるけど、大丈夫?」
「もちろん。会ってみたいな」

軽い気持ちで返事をしました。子どもがいる家庭はどんな感じなのか、見てみたいという好奇心もありました。

友人の家庭環境に思わず言葉を失う

ゴミ屋敷 PIXTA

しかし――訪れたユウコの家は、私の想像とまるで違っていました。玄関には靴が散乱し、リビングには洗濯物とおもちゃ、食べかけのパンが無造作に転がっていました。足の踏み場を探すのに時間がかかるほどです。

「ごめんね、ほんと散らかってて……全然片付ける時間なくてさ」

ユウコは笑ってそう言いましたが、その顔はどこか疲れていて、目の下にはクマが浮かんでいました。

「大丈夫よ」

気を使わせないように、そう返しました。でも、正直言うと驚いていました。あのユウコが、ここまで部屋を荒らすような生活をしているとは――。しばらくして、ユウタくんが走ってリビングに入ってきました。けれど、彼は言葉を発することなく、大声で叫びながら床に寝転がり、何かを要求しているようでした。

「ユウタ!やめなさい!もう、何回言ったらわかるのよ!」

ユウコの怒声が響き、彼女は子どもの腕を掴んで、ぐいと引っ張りました。ユウタくんは嫌がるように暴れ、それでもユウコは無理に立たせて、頭をペチンと叩きました。……一度ではありません。二度、三度と。

「あーもう!…こんな子、産まなきゃよかった……」

ユウコがぼそっと発した言葉に、私は言葉を失いました。

どうして、そんなことを……?

部屋にいたのはほんの数十分だったと思いますが、私はいたたまれなくなり、「やっぱり帰るね」と告げました。ユウコはユウタくんのことでいっぱいいっぱいだったようで、家を出る私にも無関心な様子でした。家に帰ってからも、ユウコの言動が頭から離れませんでした。あんなの、普通じゃない。けれど、子育ての現実は私にはわからない。だから、もしかすると子育て家庭ではあれが普通なのかもしれない、とも思いました。

でも、どうしても……違和感は消えませんでした。
子どもが欲しくてたまらない私には、あの光景は、ただただつらく、やりきれないものでした。
私はただの部外者なのかもしれない。でも――それでも、見て見ぬふりをしてはいけないような気がしていたのです。

🔴【続きを読む】「私を責めるの?」虐待する友人の心の悲鳴…ついに通告を決意した日|友人を虐待通告した話

あとがき:かつての友人に覚えた違和感、すぐに受け止められなくて

かつて親しくしていた友人との再会……こんなに心踊ることはないでしょう。しかしユウコの家庭環境は、子どもを欲しがっているマキからすれば辛いことこの上ない状況でした。

マキはかなり尾を引かれているようですが、果たしてユウコのために何かできることはあるのでしょうか?置かれている環境が違う相手に対し、どのように介入するか悩む状況ですよね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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