Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】結婚式を挙げないと伝えたら→「はぁ?」実母の怒り方にショックを受ける|お宮参りで実母と絶縁しました
お宮参りのドタキャンで気落ちするためぐみを、夫の良太と義両親は優しく支える。その優しさに触れ、めぐみは実母との「絶縁」を決意。良太は「距離を置く」ことを提案し、めぐみは血縁関係ではない、本当に自分を大切にしてくれる人たちが「本当の家族」だと確信する。
お宮参りで自覚した気持ち
お宮参りの後、私は実母のことに腹を立てて、恥ずかしくて気落ちしていた。良太は、そんな私のことを心配してくれた。
「めぐみ、大丈夫?」
「…うん」
良太は、何も言わずに、ただ私の背中を撫でてくれた。義両親も、私を気遣ってくれた。
「めぐみちゃん、今日はゆっくり休んでね」
「また落ち着いたら、おいしいものでも一緒に食べようね」
私は、義両親の優しい対応に、感謝すると同時に、罪悪感もふくらんだ。
「私、こんな優しい人たちを、お母さんのせいで悲しい思いにさせている…」
私は、そう思って、涙が止まらなくなった。
夫の優しさで絶縁を決意
「私…もう、お母さんと縁を切りたい」
私は、良太に、心の中の本音を漏らした。良太は、私の言葉を聞いて、何も言わなかった。ただ、私の目を見て、優しく微笑んだ。
「めぐみ、今の重いだけで縁を切ったら、後々また君が苦しい思いをするかもしれない」
「…え?」
良太の言葉に、私は戸惑った。
「縁を切る、ではなく、しばらく距離を置く、と思って過ごしていたらどうかな」
「…距離を置く?」
「うん。無理に縁を切る必要はないよ。ただ、今は会わないようにして、自分の心を守るのも大事だと思う」
私は、良太の言葉に、心が軽くなったような気がした。良太は、私のことを第一に考えてくれていた。
「私…良太と結婚してよかった」
私は、そう言って、良太に抱きついた。良太は、私を抱きしめながら「俺もそう思うよ」と言ってくれた。私は、この時、確信した。私のことを第一に考えてくれる家族は、母じゃない、夫だと。
今は、良太の言うように、距離を置くという体だが、私の中では絶縁だと考えている。実母に無理に会うことなく自分の心を守りながら、今目の前にいる大切な家族との幸せな日々を、しっかりとかみしめて生きていきたい。
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あとがき:絶縁の決意
本話は、主人公めぐみが実母との関係に終止符を打ち、精神的に自立するまでの過程を描いている。度重なる実母の自己中心的な行動に苦しみ続けためぐみが、夫と義両親の無償の愛に触れ、ようやく心の安寧を見出す結末は、読者に深い感動と共感を与えるだろう。特に、良太の「縁を切る、ではなく、距離を置く」という言葉は、安易な断絶ではない、現実的かつ優しい解決策を提示しており、物語のテーマをより深く掘り下げている。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:まい子はん










