Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】「慰謝料ですか、構いませんよ」夫の不倫相手は“超難敵”だった|どん底サレ妻は幸せになる
夫の上司・日下部さんの紹介で仕事が決まり、ゆうかは離婚を決意。慰謝料と養育費も確保し、娘と新しい生活を始めることになりました。
強くなろうと決意
日下部さんと会ってから、私の心に小さな変化が生まれた。このままではいけない。穂希のために、私は強くならなければ。
日下部さんが「何か力になれることがあれば」と言って紹介してくれたのは、日下部さんの知り合いが経営する転職エージェントだった。
「ゆうかさんのキャリアプラン、一緒に考えましょう」
担当の女性は、私の話を熱心に聞いてくれた。専業主婦期間が長かった私にとって、社会復帰は大きな不安だったけれど、彼女の力強い言葉に背中を押された。そして、驚くほど順調に、私は新しい仕事を見つけることができたのだ。
「穂希、ママね、お仕事するんだよ」
「そうなの?ママ、すごいね!がんばって!」
娘のうれしそうな顔を見て、心がじんわりと温かくなる。夫と舞子のことを考えると、いまだに怒りと悲しみで心が引き裂かれそうになるけれど、私はもう、彼らに囚われない。穂希のために、前だけを見て生きると決めたのだ。
離婚に悔いはない
「基樹さん、離婚しましょう」
その言葉は、私自身が驚くほど、冷静に口から出た。基樹は意外な顔をしたが、最終的にはあっさりと同意した。むしろ、どこかホッとしたような、喜んでいるようにすら見えた。その態度に、最後の憎しみが込み上げてきたけれど、もう私には関係ない。
慰謝料は、舞子からきっちりもらった。相場よりだいぶ高い金額を提示したが「いいですよ。すぐ払い込みます」と即答で送金されてきた。いかに自分がノーダメージであるかを見せつけたかったんだろう。
基樹とは養育費について取り決め、毎月きっちり支払われることになった。舞子は基樹とまだ続いていることをアピールしたかったのか「もし養育費を踏み倒したら、訴えてもいいですよ。まあ、私が立て替えるから大丈夫ですけどね」と、まるで私を煽るかのように言い放った。
舞子のきつい言葉も、今の私にはプライドが高い女のつまらない意地に感じられた。
新しい生活と、新たな予感
ほどなくして私は夫と住んでいた家を出て、穂希と2人、新しい生活が始まった。慣れない仕事、新しい環境。大変なこともたくさんあるけれど、娘の笑顔が何よりの支えだ。 そして、不思議なことに、日下部さんとはあれから頻繁に連絡を取り合うようになった。
仕事のこと、穂希のこと、たわいもない日常のこと。彼の優しさと気遣いに、私はどれほど感謝していることだろう。彼の存在が、私の心を少しずつ、温かくしてくれるのを感じる。
まだ、お互いに具体的な思いを口にしたわけではないけれど、ゆっくりと、何かが育っているような、そんな予感がしていた。
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あらすじ:新たな始まり
ゆうかさんが自らの力で未来を切り開いた第4話でした。夫や不倫相手に囚われず、娘のために前向きな決断を下す姿は、まさに希望の光です。日下部さんの助けもあり、新しい生活の始まりとともに、二人の関係にも温かい変化が訪れました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










