Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】「慰謝料ですか、構いませんよ」夫の不倫相手は“超難敵”だった|どん底サレ妻は幸せになる
主人公と離婚後、元夫が泥酔して不倫のことを暴露したことで、不倫相手はインフルエンサーとしての地位を失い、元夫も左遷されることに。どん底を乗り越えたゆうかは、娘との穏やかな生活を送るのでした。
生活が一変した彼ら
離婚して数か月が経ち、新しい生活にもすっかり慣れたころ、私は日下部さんから、ある驚きの話を聞くことになった。
「ゆうかさん、実はこの前、基樹が飲み会で泥酔したらしくて…」
日下部さんは、少し言い淀みながら話を切り出した。基樹は離婚で解放された気持ちになったのか、社内の飲み会の席で、舞子との関係を洗いざらい話してしまったというのだ。その場に居合わせた社員の中に舞子の“アンチ”がいたらしく、その内容を舞子のSNSに書き込んだという。匿名だったが、その内容は舞子を軽蔑し、糾弾するような趣旨だったようだ。
「それがきっかけで、舞子のSNSが大炎上したんです。これまで築き上げてきたインフルエンサーとしての地位はなくなったでしょうね」
あろうことか、元夫が図らずして舞子を制裁したのだ。これで舞子のインフルエンサーとしての道が断たれた。その言葉に、私の胸の奥に燻っていたわだかまりが、少しずつ溶けていくのを感じた。彼女は何も失わないと思っていたけれど、承認欲求が強い彼女にとって、手軽に称賛を浴びることができたSNSに居場所がなくなるのはとんでもないダメージだったようだ。
その後も舞子は基樹と交際しているものの、精神的にもかなり病んでいるという。
彼らのその後には同情しない
そして、基樹自身も、この騒動で会社から降格処分を受け、さらには遠方への左遷を言い渡されたそうだ。
「基樹は、養育費の分も必死に働かないといけなくなって、かなり大変みたいですよ」
基樹が養育費を払えないなら立て替えるだなんて言っていた舞子も「踏み倒したら訴えてもいい」と言ったのを、後悔しているかもしれない。
彼らの生活は一変してしまったようだが、私も穂希も、もう彼らとは何の関わりもない。彼らの不幸を願っていたわけではないけれど、どこか溜飲が下がる思いがしたのも事実だ。
サレ妻は幸せを噛み締める
惨めで、どん底を味わった日々。あのころは、もう二度と笑顔になれることなんてないと思っていた。でも、今は違う。穂希との日々は、とても穏やかで、温かい幸せに満ちている。娘の成長を間近で見守れること、毎日手を繋いで笑い合えること。それだけで、私の人生は輝いている。
そして、実は日下部さんとも、ほんの少しずつ距離を縮めているように思う。週末には穂希と3人で公園に出かけたり、たまには食事をしたり。
まだ、お互いの思いをはっきりと口にしたことはないけれど、彼の優しさ、穏やかさ、そして私と穂希を大切に思ってくれる気持ちは、痛いほど伝わってくる。焦らず、ゆっくりと、この新しい関係を育てていけたらいいなと思う。
一時はどん底だったけれど、今「私は幸せ」と、心から言える。つらい状況を乗り越えた私たちを待っているのは、きっとハッピーエンドだと思う。
🔴【第1話から読む】「慰謝料ですか、構いませんよ」夫の不倫相手は“超難敵”だった|どん底サレ妻は幸せになる
あとがき:希望の光の中
ゆうかさんの心に深い傷を与えた不倫相手と夫に、予想もしなかった形で天罰が下りました。しかし、この物語は単なる復讐譚ではなく、自らの力でどん底から這い上がり、新しい人生を掴み取ったゆうかさんの成長の物語です。娘との穏やかな日々、そして日下部さんとの温かい関係が、彼女の未来を明るく照らしています。ゆうかさんが手に入れた幸せは、多くの読者の方に勇気と希望を与えてくれることでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










