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夫が“性欲のままに徘徊”、信じられない裏アカを発見してしまった妻|裏アカ夫への愛が冷めきった日

主人公・ナツは臨月の29歳。穏やかで優しい夫・康太との間に新しい命を授かり、幸せの絶頂にいました。しかし、ある晩、夫のiPadに残されていた裏アカウントの存在が、彼女の日常を一変させたのです…。『裏アカ夫への愛が冷めきった日』第1話をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【全話読む】裏アカ夫への愛が冷めきった日

ある日、臨月のナツは、夫・康太の裏アカウントを発見。そこには、動画交換やセフレ募集のやり取りが…。

私が車内でため息をつく理由

車 女性 PIXTA

「はぁ……」

無意識のうちに深い溜息が漏れた。 車の窓ガラスは白く曇り、外の世界をぼんやりと映している。朝もやに包まれたコンビニの駐車場は、まだ人気がなく、やけに静かだ。車内には、私一人分の重い空気だけが漂っている。

時刻は、たしか午前5時を過ぎたところ。 どうして私はこんな時間に、こんな場所にいるんだろう。昨日の夜までは、愛する夫と、もうすぐ生まれてくる私たちの子どもと、何不自由ない幸せな生活を送っていたはずなのに。

私は今、臨月だ。予定日まで、あと6日。 おなかの中では、もうすぐ会える赤ちゃんが元気いっぱいに動いている。そんな愛しい存在を抱えているというのに、心はまるで鉛のように重かった。こんなに気分が沈んだのは初めてかもしれない。

きっかけは、偶然見つけてしまった夫の“裏アカ”だった。

一通の通知からすべては始まった

スマホ PIXTA

あれは昨晩23時ごろ。 リビングで夫の康太が使っていたiPadを借りて、出産前に買っておきたいベビー用品を通販サイトでチェックしていた時のことだった。画面の上部に、馴染みの某SNSの通知がピコンと届く。普段なら見ないけど、たまたま通知部分に指を置いていたためタップしてしまった。

――「DMが届いています」

送り主は知らないアカウント。康太のアカウントにログインしたままだったんだ。 DM欄が開いて目に飛び込んできたのは、私の知らないアカウント。夫とやり取りしているであろうアイコンの画像は、いかがわしい女性のものばかりだった。

その時、直感した。ああ、これは彼の「裏アカウント」なんだ、と。

いや、むしろ「裏アカ」だなんてかわいいもんじゃなさそう。私は、画面をスワイプしながら、信じられない気持ちでその内容を追った。

「見せ合いっこしましょう」
「住んでいる地域が近いですね、秘密で会いませんか」
「恥ずかしい写真送って」

女性側からだけならイタズラだとも考えられる。でもはっきりと夫は返信していた。しかもずいぶん前のめりに。頭の中では、「嘘でしょ?」「まさか」という言葉がぐるぐると渦巻いている。

結婚してまだたったの1年半。 新婚生活は、妊娠が判明してからも、私なりに気を遣って、普通に仲良く過ごしてきたつもりだ。 康太は私を大切にしてくれるし、家事もよく手伝ってくれる。私が少しでも体調が悪そうにすれば、「大丈夫?」ってすぐに声をかけてくれる。 そんな優しくて、非の打ち所がないくらい完璧だと思っていた夫が、こんなことをするなんて、夢にも思わなかったから。

🔴【続きを読む】

あとがき:幸せと絶望が一気にやってきた

人生最大の幸せと絶望が同時に訪れた女性、ナツの独白から始まります。臨月という特別な時期に、夫の裏切りを知った彼女の心情を、独白調で克明に描きました。なぜ、このタイミングで全てが明らかになったのか。そして、彼女が下す決断とは。衝撃の第一話は、ほんの序章に過ぎません。どうぞ次話もお楽しみに!

🔴【全話読む】裏アカ夫への愛が冷めきった日

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