Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】妻のつわりに夫「お母さんがそんなもんだって!」マザコン発言にモヤる|マザコン夫にガツンと言った話
夫婦喧嘩をお義母さんに報告した元太に対し、ゆみこは冷静にその真意を問い詰めます。元太は自分の非を認めず、怒ったゆみこが「怖かった」と子どものような本音を漏らして…。
夫へ静かな怒りが沸く
お義母さんからのLINEを見た瞬間、私の頭の中は真っ白になりました。そして、次の瞬間には、静かな怒りがじわじわと沸き上がってきました。 どうして、私たちの喧嘩を、お義母さんに相談するなんてことになったんだろう。
元太が帰宅したとき、私は平静を装うことにしました。感情的に話しても、また「妊娠してるからピリピリしてる」なんて言われるのが嫌だったからです。
夫の親への頼り方が異常
夕食後、元太がリビングでテレビを見ているときに、私はあえて軽い口調で切り出しました。
「ねえ、元太くん。今日、お義母さんから LINE が来たんだけど」
元太は「え、そうなの?」と、少しだけ表情がこわばったように見えました。
「『元太から話は聞きました』って書いてあったんだけど、私たちの大喧嘩のこと、お義母さんに相談した?」
元太は、少し視線を泳がせながら言いました。
「ああ、ちょっとだけね」
「それで、どんな内容で相談したの?」
私はじっと元太の目を見つめました。元太は、まるで自分の犯した罪を悟られないように、言葉を選びながら話し始めました。
「その、ゆみこがすごく怒ってて、俺、どうしたらいいかわからなかったから、お母さんに『どうしたらゆみこの機嫌が直るか』聞いたんだよ」
元太は自分がなぜ私を怒らせたのか説明せず、ただ私が怒っていると報告したようです。そんなの、自分のしたことをひた隠しにしているようで卑怯だと思いました。
「私が具合が悪いのに飲み会に行くから怒らせたんでしょ?そこは言わなかったの?」
「いや、だって飲み会に行くことは前もってお母さんにも相談してあったから…わざわざ言わなくても…」
元太は口ごもります。私は、このけんかの流れを一切説明していない元太にこれ以上話を聞いても無駄だと思いました。
「はあ、もういいや。で、お母さんはなんて言ってたの?」
「ゆみこも妊娠中で大変なんだから、ちょっと怒りっぽくなっても許してあげなさいって」
私は、元太の言葉を聞いて、思わず吹き出しそうになりました。もちろん、悪い意味でです。
わが子は、こんな大人にさせたくない
自分の都合のいいように話をねじ曲げて、お義母さんに相談する夫。 元太は、自分の非を認めるのが怖いんだ。だから、いつも自分を正当化してくれる母親に頼るのでしょう。
「どうして私と直接話して解決しないで、お義母さんに頼ったの?」
「だってゆみこ、怒ってるとき怖いじゃん」
「怖い?」
「うん。俺、怒ってるゆみこを見ると、どうしていいかわからなくなるから」
私は、その言葉に、元太の幼さを感じずにはいられませんでした。彼は、自分の感情をコントロールできず、ましてや、誰かとの意見の衝突を解決する術を知らないんだ。このとき、私は彼の母親が甘々に彼を育ててきた結果が、今の彼の状態なのではいかと思わずにいられませんでした。
自分の行動が誰かを傷つけていることにすら気づけない。そして、自分が怒られたときは味方してくれそうな人の後ろに隠れる。まるで幼稚園児のようです。
私はわが子をこんな風に育てたくないと強く思いました。そして夫のこんな状況も放っておくわけにはいかないと強く危機感を持ったのです。
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あとがき :夫婦の向き合い方と子育ての決意
このエピソードは、元太の行動の根源にある「甘え」と「自己防衛」を浮き彫りにしています。
この一連の出来事を通じて、ゆみこはわが子の子育てに対して危機感を覚えました。元太のように問題に向き合えない人に育ててはならないと考えるようになったのです。本来は一緒に子育てのビジョンを考えたい相手である夫に対して、こんな思いを持つのはつらいことですよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










