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🔴【第1話から読む】え!あげてないけど?→服貸したら「おさがりもらった♡」友人のSNSに衝撃|借りっぱなしの友人
ボロボロの状態で戻ってきた服を前に、麻衣は謝罪し去っていった。信頼を失った彼女は周囲からも孤立する。沙織は友人一人を失った寂しさを感じつつも、戻った服と共に3人目の命を授かり、新たな一歩を踏み出すことに―――。
「貸し借り」は信用の元で成立している
約束の日。麻衣は自宅の玄関先で、大きな紙袋を抱えて立っていました。 いつもならオシャレに気を使っている彼女も、この日はすっぴんで、心なしか肩が小さく見えました。
「……これ、全部。洗って返したかったけど、急ぎだって言うから……」
蚊の鳴くような声で麻衣が差し出した袋の中には、シワだらけのワンピースと、少しシミのついたマタニティー服が入っていました。勇が横から口を出します。
「麻衣さん、沙織はあなたを信じて貸していたんですよ。それを「もらった」と勝手に解釈するだけでなく、SNSで沙織を批判するなんておかしいですよね?」
麻衣はこっくりと頷き、涙をこぼしました。
「ごめんなさい……。沙織なら何でも笑って許してくれるって思い込んでいたんです。古い友人だからって、完全に甘えていました」
ようやく手元に戻ってきて、一安心
彼女はその後、SNSに謝罪の言葉(といっても、自分の非を認める簡潔なもの)を投稿し、アカウントを削除しました。しかし、一度失った信頼は簡単には戻りません。共通の友人の何人かは、彼女と距離を置くようになったと聞きました。
帰り道、車の中で勇が私に言いました。
「お疲れ様、沙織。大事なものが戻ってきて良かったな」
「うん……。でも、なんだか悲しい。友達を1人失くしたみたいで」
「沙織が失くしたんじゃない。彼女が自分で壊したんだよ」
私は、返ってきたワンピースを抱きしめました。 少し麻衣の家の匂いがするけれど、クリーニングに出せば、また私の元に戻ってくると思います。
信頼できる人を大事にしていこうと学んだ
それからしばらくして私は3人目を授かり、あのワンピースを着て3度目の安産祈願に向かいました。 お姉ちゃんになる美月と玲奈が、私のおなかを優しく撫でてくれます。
あれ以来、麻衣とは連絡をとっていません。人との付き合い方は、優しさだけでは成り立たない。 適切な距離感と、互いへの敬意。 それを守ることが大事だと改めて感じました。
これからは、大切な家族と、本当に信頼できる友人たちを、もっと大切にしていきたいと思っています。
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あとがき:手放すことで得られる平穏
最後に手元に戻ったワンピースがシワだらけだったことに、麻衣の人間性が象徴されていました。友情の終わりは悲しいものですが、それは沙織さんが「自分を大切にする道」を選んだ結果です。適切な距離感を持てない相手を切り離したからこそ、三人目の命という新しい幸せを心穏やかに迎えられたのではないでしょうか。良き妻、良き母である前に、一人の人間として「NO」と言える強さが、本当の幸せを運んできます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










