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「それは良くないよ」DVで実家出戻り、親友に悩みを打ち明けた結果|出戻りシンママが前を向くまで

離婚と向き合い、DVから逃れるように実家へ身を寄せたシングルマザー、みずほ。彼女の心を照らすのは、愛しい娘よつばの屈託のない笑顔だけでした。けれど、完璧な妹・まおの容赦ない言葉が、少しずつみずほとよつばの心を曇らせていきます。温かいはずの家族の家が、いつしか居心地の悪い場所になったとき、みずほは、娘と自分のための新しい居場所を見つけることを決意します。『出戻りシンママが前を向くまで』をごらんください。

🔴【第1話から読む】「世話になってるんだから」実家に戻ったシングルマザーに厳しい妹|出戻りシンママが前を向くまで

よつばの夜泣きが増え、限界を感じたみずほは親友のえりに連絡することに。えりはみずほを優しく受け止め、現実的な問題解決のために動き出します。2人は協力し、実家を出て過ごせる家を探すのでした。

妹と比べられてきた私

泣く 子ども PIXTA

妹のまおは要領がよく、独身、高学歴、高収入。何でもそつなくこなすので、家族からの評価は常に高い。両親からすれば心強い存在で、自慢の娘なんだろう。それに比べて私は、結婚したにも関わらず出戻ってきた厄介者。きっとそう思われているんだ…。私はとにかく肩身の狭い思いで毎日を過ごしていた。

ある日を境に、よつばの夜泣きが増えた。夜中に「ママ…こわい…」と泣き出すたびに、私の心は引き裂かれるようだった。私が肩身が狭いのは仕方ない。結婚に失敗した負い目がある。でも、よつばには何も関係ない。よつばは何も悪くないのだ。

「もう実家にいるのをやめたい」

限界だった。この状況から逃げ出さなければ。私は親友・えりに連絡を取った。 その日のうちに会う約束を取り付けた。えりになら今の状況を話せるし、今後のことも相談できると思ったのだ。

親友からかけてもらった言葉

友達 PIXTA

「えり、私、今まで黙っていたんだけどね…」

今までのこと、全てを話した。DVで出戻ってきたこと、まおの言葉と両親の態度、そしてよつばの夜泣き。話すうちに涙があふれてきた止まらなかった。えりは何も言わず、ただじっと私の話を聞いてくれた。

「もっと早く連絡してくれたらいいのに。ずっと心配してたんだから」

えりの言葉は、私の心を優しく包み込んだ。私を責める言葉は一切なく、ただただ、私の理解者としてそこにいてくれた。

「みずほは悪くないよ。むしろ、よく頑張ってる。よつばちゃんのために、一人で抱え込んじゃって…偉いよ、本当に」
「えり…」

その一言一言が、乾ききった心に染み渡っていく。久々に安心できた。堰を切ったように涙が溢れ出し、止まらなかった。

「ありがとう…」

えりが差し出してくれたハンカチで涙を拭いながら、私は心の底から感謝した。

「よつばのためにも実家を出たいんだけど、裁判費用でほとんどお金が消えちゃって…」

えりに全てを打ち明けた後、私は現実的な問題に直面していることを話した。離婚裁判は予想以上に費用がかかり、手元にはほとんど残っていない。このままでは親子だけで生活するのは難しいと思っていた。

一気に道が開ける

希望 amana images

「みずほ、大丈夫。きちんと調べたらきっと道があるから」

えりはその場でスマホを取り出し、どうにかひとり親の親子が安心して2人暮らしできる方法がないか探してくれた。結果、自治体が独自に行っている支援対象に当てはまるかもしれないことがわかった。

テキパキと動いてくれるえりの姿に、私は胸がいっぱいになった。私のために、こんなにも真剣になってくれる人がいる。その事実だけで、心が温かくなる。

そこからの数日間は、まるで嵐のようだった。役所で相談したのちに、インターネットで片っ端から物件を探した。そして、ほんの数日で、どうにかやっていける家賃の物件を見つけることができたのだ。小さなアパートの一室だけど、私とよつばだけの空間。そう思うと、心がすっと晴れていくのを感じた。

同時に年収を上げるための仕事探しにも本腰を入れた。えり経由で友人たちにも協力してもらい、子育てしながら働けそうな場所の情報が次々と送られてくる。みんなから応援してもらえるうちに「私にもできるかもしれない」と前向きな気持ちになれた。

🔴【続きを読む】「完璧じゃなくて何が悪いの?」高学歴・高収入の妹に言い返した日|出戻りシンママが前を向くまで

あとがき:親友の言葉に救われる

この章では、みずほがようやく親友のえりに心の内を打ち明けることができました。えりの「みずほは何も悪くないよ」という言葉は、誰からも認められず、自分を責め続けていたみずほにとって、どれほど救いになったことでしょう。そして、えりが具体的な行動で示してくれたことで、みずほは一人では解決できないと思っていた問題に立ち向かう勇気を得ることができました。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】出戻りシンママが前を向くまで

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