1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. ブログ・SNS
  4. 「私が不倫して…」離婚報告したら、元サレ妻の上司がまさかの回答|不倫して夫に親権を取られました#5

「私が不倫して…」離婚報告したら、元サレ妻の上司がまさかの回答|不倫して夫に親権を取られました#5

前沢里子は、市役所で働く35歳。息子・マモルを出産後、夫・信男のモラハラとワンオペ育児に追い詰められ、不倫へと走ってしまいます。ある日、信男から「お前、不倫してるだろ」と追求された里子は…。ワンオペ育児の苦悩と不倫の代償…そしてそこから立ち直っていく主人公の心の機微を描いた作品。『不倫して夫に親権を取られました』最終話をごらんください。

PIXTA

🔴【1話から読む】夫の「不倫してるだろ?」その一言で、私の人生は音を立てて壊れた

離婚報告と産休相談のため、元「サレ妻」で、離婚経験者の上司・杏にすべてを打ち明けた、里子。杏から「不倫した事実は容認できない」と、はっきり言われ…。

上司のきびしくも温かい言葉

カフェ 相談 amana images

杏さんは、私の話を最後まで聞いてくれた。 そして、静かに口を開いた。

「前沢さん、正直に言うわ…。旦那さんにも非はあると思うけど、私もサレ妻で離婚した身からすると、前沢さんのしたことをやっぱり容認はできない」

千花さんと同様に、杏さんの言葉はきびしかった。でも、その言葉の裏には、彼女の経験からくる重みと、私への深い愛情が感じられた。

「でも、あなたが、まじめな人で…優しくてがんばり屋さんで、すてきな人であることを、一緒に働いている私は知ってる」

杏さんは少しメガネをずらして、うつ向いた。

「だれしも間違いはある…。そんなに強くないよね」

それから、紅茶をすすり、もう一度、しっかりと私を見つめた。

「今後、悩んだり、苦しんだりしたなら、もっと早く周囲の人を頼って。私はあなたの上司として、友人として、全力でサポートするから」

杏さんはそう言って、私の手をそっと握ってくれた。 杏さんのきびしくも温かい言葉に、涙が止まらなかった。

「母」になる決意

「理由はなんであれ、すべて、私の心の弱さが招いたことです…」

千花さんの言葉が頭をよぎる…。マモルは「母親は自分を置き去りにした」と、いつか思うだろう。おなかの子は、「不倫した母親に育てられている」ということを知るかもしれない。

そう思わせないように、私は変わるしかない…。「母親」になるしかない。

それに、胎動を感じるたび、エコーを見るたびに、この子に会いたい、抱きしめたい、幸せにしたいと願う気持ちにうそはない…。

「私のしてしまったことは、許されることではありません。でも、この子のためにも、マモルのためにも、強く生きていきます」

その瞬間、私の思いに応えるように、おなかの子どもが力強くうごいたのが分かった…。 私は、その胎動を感じながら、おなかにそっと手を当てた。

「ごめんね…そして、ありがとう」

この子のために…マモルのために、そして私自身のために、強く生きていかなければならない。マモルと再会できる日を信じて。マモルが…おなかの子が、誇りに思える人間になれるように…。

私は、自分の過去と向き合い、未来を歩んでいくことを決意した。

🔴【1話から読む】夫の「不倫してるだろ?」その一言で、私の人生は音を立てて壊れた

【全話まとめて読む】
不倫して夫に親権を取られました

あとがき:過ちを認め、未来を歩んでいく覚悟

元「サレ妻」で、離婚経験者の上司・杏にすべてを打ち明けた、里子。杏から「不倫した事実は容認できない」と、はっきり言われるも、「あなたがステキな人だってことは知ってる」と励まされます。

さらに、不倫に走ってしまった背景に想像をめぐらせ、「今度は抱えきれなくなる前に、相談をしてほしい」「全力でサポートする」と言う、心強い言葉をかけてくれました。

だれしも、間違うことはありますよね。その後、どう立ち直るか…どんなふうに生きるか…。その人の覚悟によって、これからの未来が変わっていくのではないでしょうか。

自分の罪を背負いながらも、「母になる」と、改めて決意を固めた、里子。今度は、「逃げる」のではなく、「頼る」という強さも身につけてほしいですね。自分の弱さとの向き合い方、そして、先輩や上司のように、誰かが転んだ時に手を差し伸べられる強さについても、考えさせられる体験談でした。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【今読まれています】妻には「車で酔った」と報告。虐待をごまかした|保育園の先生と不倫

おすすめ記事

「小説」「不倫」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧

ブログ・SNSの人気記事