🔴【第1話から読む】マイホームの真向かいに住むママ友、明るさの影に見え隠れする“違和感”|フレネミーママ友
ゴミをまき散らす映像証拠を手に警察に相談した結果、えりこは事情聴取を受けることに。うわさは瞬く間に広がり、えりこは周囲から孤立したのでした。
警察へ届けた動かぬ証拠
防犯カメラに映っていたえりこさんの姿は、私たち夫婦にとってあまりにも衝撃的だった。夫の竜馬は、怒りで声を震わせながら言った。
「警察に通報しよう」
私はえりこさんの気持ちを聞きたい気もしたけれど、えりこさんの異常性を認識していただけに、これ以上個人同士でやり取りするのは難しいと思い、夫の言葉にうなずいた。
翌朝、私たちは防犯カメラの映像を手に、最寄りの警察署へ。警察官は映像を見て、事態の深刻さを理解してくれた。結果、えりこさんへの事情聴取が行われることになった。
警察に捕まったえりこさんは当初はとぼけていたというが、決定的な証拠の前には何も言えなかったようだ。
ママ友が立ち去り、ようやく安堵する
警察が動いたことは、あっという間に近所の噂となり、今までえりこさんを慕っていたママ友たちも離れていった。「まりさんの家のゴミを荒らしていたのはえりこさんだった」と、まるで町の掲示板のように広まっていった。
えりこさんは、今までグループの中心にいたけれど、その座は一瞬にして崩れ去った。やがて、えりこさんの家が売りに出されたという話を聞いた。彼女は周囲からの視線に耐えられなくなり、ひっそりとこの土地を離れることを決めたらしい。
後々聞いた話だけれど、私のようによその土地から引っ越してきた人に、えりこさんが妙に親しげに接する姿を見たことがある人は多いらしい。もしかすると新入りを見つけてはターゲットにして、フレネミー化していたのかもしれない。
その目的はわからないし、わかりたくもないけれど。
相手の不幸を願うママ友
えりこさんが口では「味方だよ」なんて言いながら、心の中では私たち家族の不幸を願っていたのかと思うとゾッとする。できれば、もう二度と関わりたくない。
今回の件で、私たちは、本当の信頼関係とは何か、そして自分の直感を信じることの大切さを学んだ。これからも、この大切なマイホームで、心穏やかな日々を過ごしていきたい。
幸せは向こうからやってくるのではなく、自分たちの手でよく見極めてつかみ取るものだと、今、心からそう思える。
🔴【第1話から読む】マイホームの真向かいに住むママ友、明るさの影に見え隠れする“違和感”|フレネミーママ友
あとがき:フレネミーママ友との決別
物語は、まりが自らの手で平穏を取り戻すという結末を迎えます。まりは「逃げる」のではなく、「立ち向かう」ことを選びました。そして、その結果として、えりこが自滅し、まりたちがこの家で幸せに暮らし続けることができました。
相手の不幸を願う「フレネミー」だったえりこ。皆さんの周りにはこのような人はいないでしょうか。自分たちが幸せになるためには、相手のいいところばかりを見すぎないようにしたいですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










