🔴【第1話から読む】「母親としてどうなの?」自分と正反対のママ友、SNSでの発言に違和感|ママ友にお説教して後悔した話
里奈の奔放な振る舞いと、それに対する私のモヤモヤ。それは、いつかどこかでぶつかる運命だったのかもしれない。
他のママ友も交えたランチの席で、私は、抑えきれない不快感を、言葉にしてぶつけてしまった。
信じられない「武勇伝」。私の中の何かが、プツンと切れた
ある日のランチ。いつものように、里奈と私、そして何人かのママ友が集まっていた。和気あいあいとした雰囲気の中、里奈は最近のできごとを語り始めた。
「聞いてよー、この前さ、友達と飲んでたら帰るつもりが朝までコースになっちゃって!起きたら全然知らない公園にいたの!
旦那も寝坊しちゃったから子どもたち幼稚園休まなきゃいけなくなってさ~やらかしたって感じ」
里奈は、それをまるで面白いエピソードのように、楽しそうに話す。周りのママ友たちは、驚きながらも笑っていた。しかし、私の心は、その言葉を聞いて一気に冷えていった。
「母親としては信じられない」ついにお説教してしまう
「里奈って、本当にそういうの好きだよね」
私の声は、気づけば少し低くなっていた。里奈は、私の言葉に気づかず「まあね、楽しいの好きだし」と屈託なく笑った。その笑顔が、私にはとてつもなく幼稚に見えた。
「でもさ、親としてどうなの?深夜まで飲み歩いて記憶なくしたり、幼稚園休ませたりってさ、ちょっとおかしくない?」
私の言葉に、その場の空気が凍りついた。里奈の笑顔が消え、周りのママ友たちも戸惑って沈黙した。里奈は、少し怒ったような顔で私を見た。
「え、なんで急に真面目ぶってんの?私だっていつも帰ってないわけじゃないよ、子どもが寝てる間に遊んでるだけじゃん」
彼女の声には、明らかに不快感がにじみ出ていた。しかし、私はもう引き下がれなかった。
「でもしょっちゅう『記憶がない』ってSNSにあげてるじゃん。正直見てていい気分じゃなかった。親だったらもう少し子どもと過ごす時間の方を大事にしたらいいんじゃないの?」
言ってしまった。一瞬「これは私の価値観だから押し付けるべきじゃない」という理性が頭に浮かんだけれど、もう制御できなかった。
里奈は、私を睨みつけ、席を立った。「もういい」と言い残し、彼女は代金を置いて足早にランチの場を去っていった。その場に残されたのは、他のママ友との気まずい沈黙と、私の胸に広がる後悔の念だけだった。
ママ友とのお付き合いでおそらく3本の指に入るであろうタブー「相手の子育ての否定」「お説教」を、私は犯してしまったのだ。
🔴【次の話を読む】ママ友トラブルで後悔「許してほしい」と思っていた私を変えた、友人の一言|ママ友にお説教して後悔した話
あとがき:ランチ会は最悪の結末に
この第3話では、主人公がついに里奈と直接衝突する様子が描かれています。主人公は、里奈の奔放な振る舞いを「親としてどうなのか」という視点から厳しく批判しました。これは、単なる意見の相違ではなく、互いの価値観が根本的に異なることを露呈させた決定的な瞬間でした。
里奈が自身の行動を「武勇伝」として語ったのに対し、主人公はそれを「無責任」だと断じました。この衝突は、二人の関係を修復不可能なほどに引き裂いてしまったようです。価値観の違う相手との付き合いでは、こうした衝突が起きやすいかもしれませんね。










