Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています
昔からの友人・さえこのドタキャン癖に、長年悩まされてきたあかね。加えて新米ママとしての疲労も重なり、自分ばかり我慢する関係性への違和感がふくらんでいました。
10年来の困った友人
ねぇ、私って変なのかな。友達って、どんなにストレスがあっても、簡単に縁を切っちゃいけないものだと思ってた。特に、私とさえこはもう10年の付き合いになる。
私はあかね、32歳。夫のマサトも同い年で、先日1歳になったばかりの長女・風香がいる新米母。マサトは古くからの友人から結婚した夫で、私がさえこのことで悩んでいるのを、ずっと横で見てきてくれた人。
さえことは高校卒業後、同じ専門学校で出会った。最初から「ちょっと変わってるな」とは思っていた。約束の時間に遅れてくるのは当たり前。ドタキャンも数えきれないくらい…。
でも、どこか憎めない明るさがあって、私が悩んでいるときは親身になってくれるところもあった。だからかな、なんだかんだで付き合いが続いたんだよね。
友人に振り回され続ける
「ごめんね、あかね! 目覚ましかけ忘れてた!」
「あー、ごめん! 急に彼氏が熱出しちゃって…すごい熱だから看病したいの」
これがさえこの常套句。毎回毎回、「またか」って呆れながらも、長い友人という重みと、距離を置くことへの漠然とした抵抗感があって、私はその度に許してしまっていた。むしろ、私が寛大で受け止めてあげるべきなんだって、自分に言い聞かせてたのかもしれない。
でも、最近は風香が生まれて環境がガラッと変わったからか、さえこの言動に対するストレスが以前とは比べ物にならないくらい大きくなってるのを感じる。子育てって、ただでさえ時間も体力もぎりぎりなんだから。
友人の電話にイライラ…
「あかねはさ、本当に良いよね。結婚できて、子どももいて。私はまだ独身~。これはこれで謳歌してるんだけどさ。あ…それと、来週の約束してた日、ちょっとデートの予定が入っちゃったんだ…」
そう電話で言われて、また予定がキャンセルに。胸の奥で何かが冷たく固まるのを感じた。
いつもいつも、さえこの予定に振り回されてる。この違和感はもう、気のせいなんかじゃない。10年間に築き上げた友情の歴史なんて、私の疲労とストレスの前では、何の免罪符にもならない気がしてきている。
🔴【続きを読む】「なんで怒鳴らなかったんだろう」友人に2時間待たされた最低な事情|10年来の友人と絶縁しました
あとがき:変わる環境、変われない関係の重圧
友情を保つべきという「長年の呪縛」。あかねさんは、さえこさんの身勝手さを受け止めるのが自分の役割だと、無意識に自分を抑圧してきました。しかし、娘の風香ちゃんが生まれたことで、「自分の時間」の価値が劇的に変化します。
人生の優先順位が変わったとき、古い関への思いに変化が起きることを描いたのがこの章です。この違和感を無視せず、行動を起こせるかが鍵となるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










