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🔴【第1話から読む】彼氏とのデートで約束をキャンセルって有り?友人の態度に違和感|10年来の友人と絶縁しました
あかねは、過去に起きたさえこのドタキャン事件を思い出します。さえこは彼氏の家で寝過ごして、あかねを2時間近くも待たせたことも…。当時の自分を振り返り、さえこが10年間変わっていないことを再認識するのでした。
友人のひどすぎる遅刻癖
さえこのドタキャン癖は、本当に根深い。今日、マサトとリビングで風香を寝かしつけているとき、ふとその話になって思い出した。
「そういえば、昔もひどかったよな、さえこさん。あの話、今思い出してもすごいわ」
マサトが笑いながら言うから、私も苦笑いしちゃった。
あれはまだ私たちが独身同士、22歳くらいのころだったかな。さえこから「紅葉を見に行こう」って誘われたんだ。紅葉の有名スポットから少し離れた、何もない田舎の駅で待ち合わせ。
「あかね、紅葉見に行くの楽しみだよね!ちょっと遠いけど、秋の景色最高だろうなあ~」
さえこはあんなにウキウキしてたのに。約束の時間を過ぎてもさえこは来ない。LINEを送っても既読もつかない。電話をしても出ない。
(やだ、もしかして事故とか!?)
最初は本当に心配した。その日はやけに寒くて、駅前で震えそうになりながら待った。
2時間待たせたお詫び
何度も電話していたら、1時間近くたってやっとつながった。
「あ、あかね? ごめん!今起きた!」
「今って…何時だと思ってんの? 寒くて死にそうだよ!」
「えー、ごめんごめん! なんか昨日の夜さ、彼氏の家で飲みすぎて、そのまま寝ちゃって…」
「は?」
「ちょっと待っててくれる?急いで行く!」
私、その時、あまりの身勝手さに言葉も出なかったわ。結局、その何もない田舎の駅で2時間近く待った。周りにはコンビニすらない、肌寒い風が吹く中。
「あ、あかね、ごめんねー!彼氏の家にいたから遅刻とかほんとクズよね!自分でも思うわ。これ、お詫びに…!ハイキングしながら食べようよ」
そう言って、さえこが私に差し出したのは、スーパーの特売で買ったような袋菓子。私を2時間待たせたお詫びがそれ?あまりのことに言葉も出ず、苦笑いするしかなかった。
もう友人に振り回されたくない
あの時、「もう帰る」って言えば良かったのに。結局、せっかく来たからって紅葉を見て、そのまま帰った。10年前から、さえこは変わってないんだよね。大事な予定より、彼氏や自分の都合が最優先。
「10年も前から、私の時間を平気で奪ってたってことだよね。あの時の私、なんで怒鳴らなかったんだろう」
「優しすぎるんだよ、あかねは。でも、今のあかねは風香がいるんだし、無理に自己中心的な人に振り回されなくていいと思うけど?」
マサトの言葉に、私は少しだけ泣きそうになった。そう、もう私には、無駄に待つ時間も、さえこの理不尽な言い訳に付き合う体力もないんだ。
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あとがき:時間の奪い方と、優しさという弱点
2時間待たされた紅葉の日のエピソードは、さえこさんの身勝手さが「クズ」という言葉で表現され、その根深さを象徴しています。あかねさんが当時怒鳴れなかったのは、彼女の優しさであり、同時に「対立を避ける」という長年の習慣的な弱点でもあります。
マサトさんの「もういい加減にしてもいい」という言葉は、これからあかねさんが行動を起こすための決定的な後押しとなりそうです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










