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🔴【第1話から読む】彼氏とのデートで約束をキャンセルって有り?友人の態度に違和感|10年来の友人と絶縁しました
マサトの「悪縁」という言葉に背中を押され、あかねはさえこのSNSをブロックし、LINEを徹底的に既読無視。催促メッセージが途絶え、一週間連絡がない**「静寂」**が訪れた瞬間、重い鎖が外れたような解放感に包まれ、悪縁からの卒業を実感する。
縁に囚われていた
さえこが帰った夜、マサトに全てを話した。ドタキャンのこと、ネイルで45分遅刻したこと、ぐずる風香を抱えて泣きそうになった私のこと。
「あかね。もう、一度距離を取ったら? っていうか、縁を切ろう」
マサトは静かに、でも断固として言った。
「10年の付き合い?関係ないよ。その10年間、あかねはストレスと疲労をもらい続けてきただけだ。友達っていうのは、会った後にエネルギーが回復する関係のことだろ?さえこさんと会った後のあかねは、いつも消耗してる。もう風香もいるんだ。自分の時間、体力を削ってまで、悪縁を続ける必要はない」
マサトの言葉は、私の背中を押す最高のカンフル剤だった。そうか、悪縁なんだ。縁を切るのは悪いこと、って思っていたけど、自分を守るために切る縁は、正当防衛なんだ。
距離を取る決意
次の日から、私は思い切った行動に出た。
まず、さえこのSNSをブロックした。見たくもない旦那自慢や、キラキラした独身謳歌アピールを目にするだけで、またストレスが溜まるのは目に見えていたから。
そして、さえこから送られてくるメッセージアプリの返信頻度を極端に減らした。今までは中途半端に優しく、「うん」「そうだね」「大変だったね」と返していたのをやめた。
既読無視、または数日経ってから「ごめん、バタバタしてた」と一言だけ返すようにした。
最初は
「あかね、最近冷たくない?」
「メッセージ見てない?」
「何か怒ってる?」
という催促のメッセージが来た。当然だ。今まで私が彼女の行動を全て受け入れていたから、急に壁を作られて戸惑っているのだろう。
でも、私はひたすら徹底した。彼女からのメッセージを読んでも返さない。
悪縁に終止符
それが1週間、2週間と続いた。そして、ある日、ふと気づいたんだ。あれ? さえこからのLINEが、もう1週間以上来ていない。携帯の画面を見て、私は心底驚いた。同時に、まるで重い鎖が外れたような、とてつもない解放感に包まれた。
「寂しくなるかと思ったけど、正直すっきりした」
私はマサトにそう言った。
「だろ?あかねの人生は、あかねのもの。誰かの都合の良いサンドバッグになる必要はない」
今後、もしさえこに子どもが生まれたりして「子どもも一緒に遊ぼう」なんて連絡をしてきたとしても、会わす気は毛頭ない。きっとまたドタキャンをするだろうし、なんなら「このミルク、安すぎない?体に悪そう」とか、子どものことでマウントをとってくる可能性だってある。そんな面倒で不快な時間に、大切な風香を巻き込むわけにはいかない。
私は、長年の友人という呪いから解放された。静寂が訪れたスマホ画面は、私にとって最高の平和の証だ。これからは、本当に大切にしたい人たちだけに、時間と優しさを使っていこうと誓ったんだ。
これで、長年の友情と、私のストレスに、やっとピリオドが打てた。これからは会った後に元気がわいてくるような相手とだけ、お付き合いをしたいと思っている。
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あとがき:静寂がもたらす最高の平和
縁を切ることは罪悪感を伴いますが、マサトさんの「自分を守るための正当防衛」という言葉が、あかねさんを救います。SNSブロックと徹底した既読無視という行動は、自己肯定感を守るための防御策です。最後に訪れた連絡がない「静寂」は、悪縁が完全に断ち切られた証であり、あかねさんが手に入れた「最高の平和」です。彼女は、本当に大切にしたい人たちだけに時間を使えるようになりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










