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孤立していくママ友、過保護な理由は彼女の心にあった…「子育てで大切なこと」とは|わが子さえ良ければいいママ友#5

我が子が叩かれた時は駆けつけ、我が子が他人の子を攻撃すると庇う香。仲良くしていたママ友ですが、上から目線のメッセージも届き、真理はとうとう疎遠の道を選択します。彼女たちの結末ははたしてどうなるのでしょうか。ママ友との付き合い方を考え、子育てで何が大切なのかを見つめ直すお話…『わが子さえ良ければいいママ友』最終話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】公園で「わが子に謝って!」仲良しママ友と仲介スタンスが違いすぎる|わが子さえ良ければいいママ友

ママ友・香の身勝手なスタンスに憤った真理。彼女から届いたダブルスタンダードな意見のメッセージと、息子のナオトが不平等さに納得していない様子を見て、疎遠を決意します。

徐々にママ友と疎遠に

喧嘩 PIXTA

それから徐々に、香さんと距離を置き始めた。あのメッセージも既読スルーを決めて、返信しないようにする。最初のうちは「記事ちゃんと読んだ?」「感想待ってる」と来ていたけれど、無視を続けるうちになくなった。

園の送り迎えでは、彼女と被らないように時間調整した。会ってしまっても、挨拶だけで済ませてそそくさと帰る。そのうち香さんも、私に声をかけることはしなくなった。

私たちの疎遠が子どもたちに影響するのでは…と心配したが、それもなかった。ナオトはあれからちゃんと勝也くんと話をし、叩いたことに関しては謝ってもらったそうだ。勝也くんも親がいないところでは、素直らしい。また裕也くんも今まで通り、穏やかに遊んでくれている。

親の関わりがなくても、子どもたちはコミュニティーを作っていけるのだと感心した。

耳にしたママ友の噂、問題は彼女の心…?

女性 一人 後ろ姿 PIXTA

そんな中、香さんに関する噂話を別のママ友から聞いた。

「私マンションの部屋が近いんだけど、夫婦喧嘩をしょっちゅうしていてうるさいよ。お互い譲らないみたい」
「そ、そうなの」
「忙しい旦那さんみたいで、ほぼワンオペらしいわ。その分、子どもたちに神経使ってるんでしょうけど…ちょっと過保護よね」

少しだけ、彼女の状況が見えるような気がした。

私は夫と協力しながら子育てできているが、彼女は今まで自分1人の力でやってきたのだろう。だからこそ、自分の子どもたちには過保護になる。そして、夫婦喧嘩での譲らない精神を、子どもにも教えてしまっている。

自分が悪くないと思うなら、謝らなくていい。自分が良ければいい。

そんな教育を受けた勝也くんと裕也くん。良くない影響もあるだろう。でも何も、学ぶのは母親からだけじゃない。友達からだって、学ぶことはできる。

再スタートと共に刻んだ、子育てで大切なことは

登校 小学生 PIXTA

時がたって、小学校1年生となったナオト。今でも同い年の裕也くん、そして2つ年上の3年生となった勝也くんとも遊ぶ時がある。

たまに喧嘩をし、不満をもらすこともあった。でも私は、怪我などない場合は表に出ない。彼の選んだ友人関係を見守り、必要がある時に助言しようというスタンスだ。

一方の香さんは、小学校の保護者会では親しい人がいない様子で孤立していた。おそらく彼女の振る舞いが、周りを遠ざけたのだろう。私は気が合う保護者と話すようになり、別のネットワークを作った。彼女たちとは対等な交流ができ、心は穏やかだ。

「ママ、行ってくるね!」
「行ってらっしゃい」

今日も元気に遊びに行くナオト。彼が自己解決できるよう、私は夫と一緒に、いつも見守っている。

あとがき:大切なのは、子どもの成長を見守る強さ

メッセージをきっかけに、香と距離を置くことにした真理。疎遠は成功し、別の人間関係を結ぶことができました。

一方の香は、ママ友の中でも孤立していったようです。我が子さえ良ければいいというスタンスでは、無理のない話でしょう。また他の保護者に対する上から目線も遠ざけた一因のようです。その理由に夫婦の不仲があったようですが、子育てにまで持ち込んでは悪影響ですね。

子どもたちに対等・平等さを教えるのなら、親同士がそうでなければなりません。そして子育てで大切なのは、何よりも「子どもが自己解決できる力」を養えるよう、教え見守り、支えることなのでしょう。気づけた真理自身はきっと、大きく成長していけるはずです。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

🔴【全話読む】わが子さえ良ければいいママ友

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