🔴【第1話から読む】500万円が入った封筒を手渡し!?→義実家がお金持ちすぎて驚いた瞬間|義実家と実家の格差にモヤモヤ
義実家に対し失礼なことを言っていた母ですが、開かれた扉の向こうにはなんと義母が。すべてを聞いていた義母は、いったいどう出るのでしょうか?
優雅な圧で母を圧倒する義母
病室のドアの前にいたであろう義母には、私の実母の悪態がすべて聞こえていたに違いありません。しかし義母は明るい表情を崩すことなくこう言いました。
「あら、よりこさんのお母様!お世話になっております。お見舞いにいらしていたんですね」
義母は母にあいさつをされましたが、悪口を聞かれていたことを悟った母は顔面蒼白になり、慌ててソファから立ち上がろうとしました。そのとき、義母は笑顔を崩さないままこう言い放ったのです。
「そうそう、よりこさん。この間渡したもののことだけどね?私たちが心からのお祝いを伝えたくて勝手にお渡ししたものですから、本当に気にしないでほしいのよ。お礼なんていりませんからね」
義母は私に向かってこう言いましたが、私の母を黙らせる優雅な圧がありました。
母はあまりにも気まずかったのか「そろそろ帰らないとね」と姉をせかし、そそくさと病室を後にしました。
母と姉が病室を出て行った後、私は羞恥心と申し訳なさで涙ぐんでしまいました。そんな私に気づいた義母はそっと近づいてきて、私の手を握ってくれました。
「よりこさん、泣かないで。大丈夫」
義母は、いつもの優しく、そして力強い声で私を慰めてくれたのです。
誰よりも優しい義母
「あなたは気にしなくていいのよ。私たちが援助をしているのは、よりこさんのご家庭のためではなく私たちの気持ちを伝えたいからなの」
そんな義母に本当に申し訳なく、私は涙声を振り絞ってお詫びしました。
「母が、失礼なことを言って本当にすみません…」
それでも義母は温かい表情を崩すことはなく、静かにこう語りかけてくれました。
「謝る必要はないわ。私たち、よりこさんのことが大好きだもの」
義母の言葉に、私は涙が止まらなくなりました。義母は私が泣き止むまでずっと病室にいてくれました。
このとき、私は実家に対する期待をやめ、お付き合いを最低限にしようと心に決めました。母や姉に変わってほしいと思っても、それはもう難しいことです。相手に勝手に期待して傷つくよりも、今ある幸せを大切にしなくてはいけません。
それに、ここまで私や夫、子どもを大切にしてくれる義実家の方の気持ちにこたえるためにも、明るく生きていかなくてはいけないと思ったのです。
退院後の私たち
退院後、私たちは新しい家が完成するまで、義実家近くにあるまさあきさんのマンションに一時的に住むことになりました。
義母は多忙な身でありながら、週に2~3回は顔を出してくださり、孫の顔を見ては心から喜び、私の子育てを静かにサポートしてくれました。
「よりこさんが幸せで、健康であることが、まさあきと赤ちゃんにとって一番大事」
その言葉を聞くたびに、私はどれだけこの新しい家族に救われているのだろうと感じました。自分の実家に対するモヤモヤは心の隅っこにおいて、今ある家族の幸せをしっかり守り抜けるように母として強くあろうと決意しました。
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あとがき:人格が光る義母
義母はただ優しいだけでなく、嫁であるよりこのことを守ってくれる強い女性でした。
よりこは自分のマイナスな感情を受け止めてくれる義母に感謝しつつ、実家のことを悩むよりも前を向こうという気持ちに変わっていったようです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










