🔴【第1話から読む】不倫夫の謝罪からわずか数日後…→ラブホテル前で「えっ!」|不倫夫をラブホテル前で待ち伏せした話
ついにラブホテルから出てきた拓真とその同僚。沙羅と友人夫婦は、二人の写真を確実に収め、現場で問い詰めを開始しました―――。
静かなる断罪。涙なき妻の問い詰め
自動ドアから出てきたのは、紛れもなく拓真と不倫相手でした。私の心臓は張り裂けそうでしたが、アドレナリンが出ていたのか、驚くほどの冷静さで動けました。
悠介は素早くカメラを構え、2人が顔を寄せ合っている決定的瞬間を何枚も写真に収めました。私は友人に感謝し、車のドアを開けて2人の前に立ち塞がりました。
「拓真、ここで何をしているの」
私からの静かな問いに、拓真は一瞬で顔面蒼白になり、みじめで情けない表情を浮かべました。女性も事態を察し、顔を覆い隠しました。私は証拠確保を優先し、怒鳴ることなく冷静に問い詰めました。
「何をしてた?それと、3日前に、私と両親の前で何を誓ったんだっけ?教えて」
非常識?それとも、復讐の第一歩?
拓真と女性は2人揃って「すみません」としか言いません。その紋切り型の謝罪に、私は腹の底から怒りが込み上げてきました。
「謝罪の言葉はいらないよ。何をしていたの?」
拓真は無言です。私は冷静に不倫相手の女性に向き直りました。
「あなたの身分証明書を見せて。それとご実家の連絡先も」
女性は抵抗しましたが、私は脅迫ではなく、淡々と、しかし強い口調で要求しました。悠介と綾乃がそばに立っていてくれたおかげで冷静さを保てました。女性は観念し、身分証明書を出し、綾乃がそれを写真に収めました。
情報収集を終えた私は、その場で女性の親に電話をかけました。
「今、娘さんが私の夫とラブホテルから出てきた証拠を押さえました。これから弁護士を通じて慰謝料を請求します」
女性の親は慌てた様子で、何が起きたかもわかっていない様子です。もし自分が親の立場ならいたたまれない状況でしょう。
「もし娘さんが支払いできないようでしたら、相談に乗って差し上げてください」
私は要件のみ伝え、電話を切りました。
「親にまで電話するなんて非常識だろ」
拓真は捨て台詞を吐きましたが「どっちが非常識なことしてるの?」と言い返すと、黙るしかないようでした。
二人が愛を囁きあったはずのホテル前は、それはそれは恐ろしい地獄と化していました―――。
🔴【次の話を読む】不倫を辞めない夫を“断罪”→夫の土下座も響かぬ「乾ききった愛」|不倫夫をラブホテル前で待ち伏せした話
あとがき:その場で完了した情報収集
アドレナリンによる冷静さと、友人夫婦の存在が、沙羅に感情的にならず証拠を確保するという最善の行動を取らせました。不倫相手の親への電話は、相手の人生を狂わせるための最初の一撃であり、沙羅の強い意志を示しています。
拓真と女性がその場で謝罪以上の言葉を述べられなかったことは、彼らの裏切りに対する無責任さを際立たせています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










