🔴【第1話から読む】不倫夫の謝罪からわずか数日後…→ラブホテル前で「えっ!」|不倫夫をラブホテル前で待ち伏せした話
証拠と情報をすべて入手した沙羅は、拓真と不倫相手が立ち尽くす中、実家へと帰りました。帰宅後、拓真と拓真の母親から電話とLINEが鳴り響きますが…。
実家への避難と、鳴り続ける着信の無視
私は証拠集めが済むと、立ち尽くしている拓真と女性を背に綾乃と悠介とともに去りました。2人にお礼を言い「今度改めて食事でもおごるね」と伝えると、私は自分の実家へと向かいました。
実家に帰ると、すぐに拓真と拓真の母親から、何度も電話やLINEが鳴り響きましたが、すべて無視しました。昨日まで大好きだった人が、今はただの「頭がおかしい裏切り者」にしか思えません。
両親も「出なくていい」と同意して、温かい食事とお風呂を用意してくれました。しかししばらくすると、深夜にも関わらず拓真が実家までやってきました。
嫌われたくない妻から、冷たい断罪者へ
彼は玄関先でひたすら土下座して謝ってきました。私は両親と共に拓真の前に座りましたが、彼の「ごめんなさい」「絶対に変わるから」という言葉が、何の重みも持たない空虚な響きに聞こえました。
「それは誰への謝罪?私がどれだけあなたを信じて、家族を説得したかわかっているの?」
私は生まれて初めて、あんなにも人を責めました。今まで拓真に嫌われたくなくて、言いたいことを黙っていた自分とはまるで別人でした。その場にいた両親は、前回の発覚時とは違い、怒鳴ることもなく、ただただ呆れて冷静でした。
虚しさに耐えきれなくなった私は、両親と顔を見合わせて
「もう明日も仕事なんだから、帰って」
と拓真に伝えました。
拓真は最後に「絶対に変わるので、最後のチャンスを下さい、お願いします」と再び涙ながらに訴えましたが、私は何も返事をせず、彼を帰らせました。今の私には、拓真の言葉は一切届きませんでした―――。
あとがき:夫に突きつけた無言の壁
拓真の土下座は、沙羅の心を動かすことなく、むしろ彼の謝罪が上辺だけの「テンプレート」に過ぎないことを再認識させました。沙羅は夫を責めたことで、長年の自己抑制から解放されたようです。
また、実家の両親が冷静だったことは、沙羅にとって頼りになりますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










