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シタ夫への怒りが消えないみわは、姉に愚痴を聞き続けてもらうことで、少しずつ自分の気持ちと向き合えるようになっていきました。その結果、夫に対する執着心のような感情は少しずつ薄れてきて…。
感情が爆発して涙が止まらない
メンタルクリニックに通っても、将也への怒りが完全に消えることはありませんでした。不貞に対して「罰を与えたい」あるいは「私の苦しみを理解してほしい」という切実な願いがあって、ある意味執着心のようになっていたのだと思います。
ある週末、私は姉に今の気持ちをひたすら吐露しました。
「なんで私ばっかり」
「きっと今日も将也はのうのうと会社に行って、不貞相手と会って、SNSで私を被害者面で訴えてる」
「なんで真面目にやっていた私が、夫の不貞のせいでメンタルクリニックに通って、人生めちゃくちゃにされるの?」
姉はただ黙って、私の言葉を受け止めてくれました。一切の反論も、助言もせず、ただ相槌を打ってくれることに本当に救われました。
全部楽になった…姉の存在の大きさ
真夜中まで愚痴を言い続けた私の心の中から、将也への攻撃的な気持ちが少しなくなっていくのを感じました。
「はあ…私、もう将也を責める気力が残ってないかも」
そう言うと、姉は静かにこう言いました。
「よかったじゃん。力が残らないほど愚痴をこぼして、全部吐き出せたのかもね」
姉の存在は、本当にありがたかったです。姉のおかげで、私はふと立ち止まり、これからのことを考えることができました。
私の人生は夫とは別のところにある
論で言うなら、将也がしたことはどんな理由があっても絶対に許せないことです。それは変わることがありません。一方、この先もずっと、将也を責め続けて、怒り続けたままの人生になるなんて私はイヤです。そんな母親の人生を、むつみには見せたくない。
もちろん、将也の不貞による非は大きいことは確かです。でも、思い返せば、私にも悪いところはありました。産前産後は将也にきつい言葉をぶつけていたこともありましたし、彼の気持ちを考えてあげられていなかったことも。こうした自分の非にも、ちゃんと向き合わなくてはと思いました。
大切なのは、将也を変えることじゃなく、私がこの状況をどう乗り越えて、自分の考え方や、これから先の人生への接し方を変えることなのかもしれない。私は徐々にそう思えるようになっていました。私の人生は、将也の不貞とは別の場所にあることに気づき始めたのです。
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あとがき:すべて受け止めてくれた姉
姉のかおりは、一切の正論や助言をせず、ただみわの「怒り」をすべて受け止めてくれました。この無条件の受容が、みわの強い攻撃性を自然に鎮静化させる要因となりました。人は、怒りや苦しみを言葉にして完全に吐き出すことで、初めて冷静になることができます。
みわは、将也を責め続ける人生から、「自分の人生を変える」という能動的な姿勢へと意識を転換させ始めます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










