🔴【第1話から読む】夫の借金まで返済していたのに→夫のポケットから出てきた“不貞の証拠”|不倫相手に本気になった夫
探偵と自力の調査により、妊娠中から続く不倫の全貌が判明。妻と別れて相手と一緒になるという夫の音声も確保する。問い詰めると、圭吾はワンオペで疲れたなつこの態度を逆手に取り、安らぎを求めたと逆ギレしだして…。
簡単すぎた証拠集め
夫・圭吾は私が不倫に気が付いてないと思っているのだろう。証拠集めはとても簡単だった。
高級な女性ブランドバッグのほか、アクセサリーのレシートも彼の財布からすぐに見つかった。同時に、夫が過去に使っていたタブレット端末から夫のメールと、写真保存用のクラウドを漁ってみた。するとそこには、不倫の証拠がどっさり…。不倫が始まったのは、やはり私が妊娠していることが分かった直後のようだった。
家族が増えることに喜びの表情を見せていた陰で、彼は別の女性に安らぎを求めていたのだ。
探偵に依頼すると、生々しい証拠が次々と出てきた。探偵のレポートには、2人が会社の帰りに寄り添って歩く姿、高級ホテルに出入りする様子、そして彼女の住むマンションで夜を過ごす頻繁な記録が、明確な日付と時刻と共に記されていた。さらに、メールで突き止めた食事の日に後をつけてもらったところ、とんでもないシーンが撮影できた。
なんと、不倫相手にマリッジリングを渡していたのだ。紙袋のブランド名を調べると、たぶん20万くらいするリングではないだろうか。
また、ボイスレコーダーには「嫁とは離婚するから絶対一緒になろう」と夫の声が記録されていた。これは単なる肉体関係ではなく、気持ちも持っていかれている証拠だった。
子ども服にはお金をかけないくせに…
「バカすぎる」
私は思わず独り言をこぼした。彼は結婚前から抱えていた借金をまだ抱えている身だ。私が懸命に生活費を切り詰め、彼の借金の返済を助けているというのに、その状況でさらに借金を重ね、不倫相手に高価な指輪を買うなんて、信じられない。
「こっちは子どもの洋服1枚買うのも悩むくらいなのに」
私が長女の育児で疲労困憊している間、夫は他の女に「愛」を語っていた。その愛は、借金まみれの、偽りの愛だ。探偵に託していた最終段階の任務、すなわち決定的な証拠の確保も完了し、私は全てのピースをそろえた。
夫の裏切りは倫理観の欠如と、そして何よりも自分勝手な甘えからきているのだと思った。
開き直った夫の言い分
その晩、圭吾が帰宅し、いつものように曖昧な「ただいま」を告げた瞬間、私は彼をリビングのソファに座らせた。
「圭吾、話し合いたいことがある」
私の目の前に、証拠書類一式と、あの領収書を並べた。彼の顔から、一瞬にして血の気が引いていくのが見て取れた。イヤホンもスマホも、もう彼を守る盾にはならない。
「これ…何だよ」
彼の声は、蚊の鳴くようだった。
「娘が生まれてからもずっと、あなたは会社の同僚と不倫をしていた。彼女の誕生日に『離婚して一緒になる』とかなんとか言って、マリッジリングを渡してたよね」
その私の言葉を聞くと、夫は態度を変えた
「ふっ。よくここまで証拠集めたな」
なんと、夫は謝罪するどころか開きなおり始めたのだ。
「お前さ、これまでみたいな態度で俺がほかの女にいくとか思わなかったわけ?」
まるで私が悪いというかのように、夫は言葉を続ける。
「お前は意味わかんないことでキレるし、話し合いになると不機嫌で無視するだろ?そんなんだから、俺は家で安らげなくなったんだよ。俺は毎日外で働いてきてるのにさ」
「安らぎ…?」
私は夫の言い分についていけず、聞き返すくらいしかできなかった。
「お前が夫婦関係を悪化させてたんだろ?それなのに、俺だけが責められること?」
子育てで余裕がなく、確かに機嫌が悪いことも多かった私。夫はそんな私の弱点、私が後ろめたさを感じる一点を、正確に、そして狡猾に突いてきたのだ。でも、それとこれとは話が別。家庭が気に入らないからと言って不倫に走ることは、決して正当化できはしない。
「子育てで余裕がなかったのは認める。でも、だからといって不倫していいことにはならないよね?」
私が指摘すると夫は議論を投げ出した。
「はいはい。でも、もうお前のことに気持ちはない。俺は彼女と一緒になろうと思ってるから」
夫の投げやりな態度に、私も話し合いは不可能だと思った。
「わかりました。じゃあもうここからは法にのっとって話しましょうね」
私は淡々と告げ、リビングを出て自室に入った。これからは法的・社会的な手続きの話だ。私は静かに彼を制裁する準備をスタートさせた。
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あとがき:逆ギレという名の逃避
夫・圭吾の自己中心的な「逆ギレ」が衝撃的でした。自分の責任を認めず、育児に奮闘する妻の弱点を突き、「お前が悪い」と責任転嫁する彼の姿は、まさに"裏切り者の典型"です。
しかし、なつこは一瞬の動揺を見せつつも、最終的には感情を排除。この瞬間、彼女は被害者から、全てをコントロールする戦略家へと変貌を遂げました。この冷徹な覚悟が、後の展開を決定づけます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










