🔴【第1話から読む】夫の借金まで返済していたのに→夫のポケットから出てきた“不貞の証拠”|不倫相手に本気になった夫
圭吾は不倫の原因について「安らぎがなかった」と責任転嫁するが、なつこは論理的に夫の身勝手さを糾弾。自分の非を認めない圭吾に対し、なつこは離婚に向けた三つの厳しい条件を提示する。
自己中すぎる夫の言い訳
「お前と、もう一回やり直したいなって…」
圭吾の口から出たその言葉は、私にとっては、更なる侮辱。彼は、この裏切りを水に流し、彼の借金を返し続けて家事をしてくれる存在を求めているだけ。私に対する愛情なんかないだろう。
「俺も態度を改める。だからなつこも、これから新しく安らげる家庭を作ってほしい…」
彼の声は震えていたが、その瞳には、自分の非を認めきれない、頑ななプライドが見えた。
「私のせいで安らぎがなかったって言ってたよね?でもあなたは私の苦労なんて何もわかってないじゃない」
私は責任転嫁する夫に対し、不満をあらわにした。
私はもう許さない
夫が「家に安らぎがないから不倫した」と言い張るのは、自分のことを棚に上げているし、父親としての自覚もない言い分だ。
「私がイライラしていたのは、ワンオペ育児と、あなたが抱えた借金返済のプレッシャーからきていたことだよ。あなたは、私の貯金に頼りながら遊び歩いて、さらに借金までして、別の女に指輪を贈っていた。
その行為が、私の責任と一体どういう釣り合いになるっていうの?」
夫は言葉に詰まり、しばらく考えた後にうなだれた。
「わかった。俺が全面的に悪かった。もう絶対にしないし、借金はすべて自分で返すから…やり直させてください」
改めて離婚への決意を固める
夫の降伏を受けて、私は要求を口にした。
「まずは明日、私の弁護士立ち会いのもと、あなたの不倫の事実、借金、そして彼女との関係の全てを、嘘偽りなく自白して。そして、その場に彼女を呼び出して。そこですべて明らかにしたあと、今後について話しましょう」
圭吾は、全てを失う恐怖と、わずかな望みを天秤にかけ、ぐっと唇を噛み締めた。
「…わかった」
彼は気づいていなかった。これは私が放った決定的な“ワナ”だということを。これからの話し合いで、彼はさらに青ざめることになるだろう―――。
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あとがき:理詰めの断罪と罠
再構築を希望して感情論に持ち込もうとする夫に対し、彼女は「ワンオペの疲労と借金返済のプレッシャー」と「不倫」の釣り合いを問うことで、夫を論理的に追い詰めます。
そして提示された三つの条件は、彼を助けるためではなく、彼の「逃げ」を完全に封じるための巧妙な罠でした。特に、不倫相手を連れてくるという条件が、次なる「劇的な展開」への重要な布石となりそうです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










