🔴【第1話から読む】シングルマザーに告白してきた同僚→丁寧に断ったら【地獄】の展開に|職場にいた逆恨み男の末路
誘いを断った香苗に対し、加藤は職場で陰湿な悪評を流し始める。さらに、業務時間外にまで威圧的なLINEを送り、香苗を追い詰めて…。
私への嫌がらせが始まった
「……宮田さんってさ、なんで離婚したんだろ?なんか裏があるんじゃないの?」
断ってから数日後。職場の休憩室で、加藤さんの声が聞こえてきた。わざと大きな声で、私のことを話題にしているように感じた。
「なんか仕事も遅いしさ、子どもいるからって甘えてんのが気になるんだよな~」
加藤さんは自分が不利な立場にならないように、周りを味方につけるのが得意だった。今、まさに加藤さんは私を悪者にしようとしているのだ。
理解者もいるが、どんどん追い詰められる
「宮田さん、気にしなくていいよ。あいつは子どもなんだね」
そう言ってくれたのは、パートの山下さん。いつも冷静に周りを見ている理解者だ。
「みんな、加藤くんのそういうところは分かってる。宮田さんはスルーでいいんだからね」
同じく子育てしながら働く女性・山下さんの言葉は、心の支えになった。そうだ、私はただ自分の仕事をきっちりこなせばいい。そう思って、ひたすら耐え忍んだ。しかし、加藤さんの嫌がらせは、日を追うごとに陰湿になっていった。
加藤:これ終わってないけど。どうするつもりなん?
休日のはずの土曜21時。加藤さんからのLINE通知がくる。どうやら休日出勤していたらしい。写真に撮られた仕事は、他の同僚から「急ぎじゃない」と言われて受け取っていた仕事だった。
「放置?ちゃんとやれよな」
そのメッセージは、まるで上司のような口調で、有無を言わせない威圧感。業務中ならまだしも、休日まで職場のストレスが入り込んでくる。
「なんでこんなことされてるんだろう…」
涙がにじんだ。どうして、ただ好意を断っただけで、こんな仕打ちを受けなければならないのだろう。このままでは、精神が持たない。
異動もかなわず
私は意を決して、直属の上司に事情を話し、相談した。
「…ということなんです。人手不足なのは承知していますが、部署異動をお願いできませんか」
上司は困った顔で答えた。
「宮田さんの気持ちは理解した。でも今は異動してもらえる場所がないし、この部署も君がいないと困るんだよ。加藤には注意しておくから。ね?」
結局、異動は叶わなかった。注意なんて、絶対に効果があるはずがない。その予想通り、加藤さんの行動はエスカレートした。
「宮田さん、加藤くんと付き合ってる?加藤くんが自分でうわさ流してるよ?」
別の同僚が、耳打ちしてくれた。否定すると、さらに翌週には「加藤くんが遊ばれたって言ってる」「男遊びのせいで離婚したってうわさが流れてるよ」――そんな心ない言葉が、職場の空気のように漂い始めた。
パートの山下さんは相変わらず味方でいてくれていたけれど、あまりの状況に頭を抱えていた。
「最低だね…いったいこんなことして、何になるって言うんだろう」
私の居場所はどんどんなくあんり、私はもう限界に近付いていた―――。
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あとがき:噂という名の精神的暴力
好意を拒否されたことへの報復として、加藤さんが選んだのが「噂」と「業務外の圧力」でした。これは典型的なパワーハラスメントであり、精神的な暴力です。特に、シングルマザーという立場は、「子どもを言い訳にサボる」「男遊びが激しい」といった、最も傷つきやすい部分を攻撃する材料にされてしまいます。
上司の「注意喚起」が全く機能せず、むしろ事態が悪化する展開は、組織におけるハラスメント問題の根深さを浮き彫りにします。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










