1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. エンターテイメント
  4. 夫の痴漢は「あんたのせい」義母の罵倒→離婚を迫られた専業主婦の妻|夫が痴漢で捕まりました

夫の痴漢は「あんたのせい」義母の罵倒→離婚を迫られた専業主婦の妻|夫が痴漢で捕まりました

佳奈さんは45歳の主婦です。人生で一番苦しかった日々を振り返ります。夫の逮捕で生活が崩れ落ちた翌朝、彼女の心に休む暇はありませんでした。義母は激昂し、家に土足で踏み込み「離婚しろ」と迫り、会社からは文也の解雇が告げられます。『夫が痴漢で捕まりました』第4話をごらんください。

🔴【第1話から読む】夫が出社せず「行方不明」→警察からの電話で【地獄】に突き落とされた日|夫が痴漢で捕まりました

義母からの怒号と文也の解雇通知で孤立する佳奈さん。泣き崩れながらも、幼い佳文のために自立を決意し、保育園と仕事探しに奔走します。数日後、事務補助の仕事を得て新しい生活へ踏み出します。

義母の怒号と崩れ落ちる現実

義母 PIXTA

夫の職場から解雇を告げる電話が切れたあと、世界から音が消えたように感じました。義母の怒鳴り声も、会社からの解雇通告も、全部まとめて頭の中でぐるぐる回っていました。受話器を戻した手が震えていました。膝から力が抜け、その場にぺたんと座り込んでしまいました。

「…どうしよう」

佳文が不安そうに、私の膝によじ登ってきました。その小さな手が、今の私が持っている唯一の現実のように思えました。どれくらいそうしていたのか分かりません。突然、玄関のチャイムが連打されました。

おそるおそる玄関の戸を開けると、そこには義母が立っていました。いつも整えられている髪は乱れ、目は真っ赤に腫れていました。

「佳奈さん、あんたのせいよ!!!」

玄関に上がり込んできた義母は泣き叫んでいました。

「ふみちゃんは痴漢なんてする子じゃないの!あんたがおかしくしたのよ!」

義母の顔は怒りと涙でぐしゃぐしゃでした。やがて義母は私をにらみつけました。

「佳奈さん、今すぐふみちゃんの人生から出ていきなさい」
「えっ…」
「離婚しなさい。そうじゃないと、文也は人生をやり直せないから。とにかく早く消えてちょうだい!」

叫び終えると、義母は立ち上がり、乱暴にドアを開けて飛び出していきました。

支えの喪失と、決意の芽生え

女性 涙 日本人 amana images

私はその場にしばらく座り込んだまま動けませんでした。膝が震え、指先が冷たく、心臓だけがバクバクと音を立てていました。やっとの思いでリビングに戻ると、佳文が不安そうにこちらを見ていました。

目が合った瞬間、堰を切ったように涙があふれました。

「ごめんね、ごめんね、佳文…」

小さな体を抱き上げると、佳文は何も分からないまま、私の首にぎゅっと腕を回してくれました。その温かさが、かろうじて私を現実に引き留めてくれていました。怒り狂った義母の姿を見た私は妙に冷静になり、今後のことを考えました。

家賃、食費、光熱費、携帯代…挙げればキリがありません。文也は勾留され、会社からは解雇を告げられ、義母は私を罵倒して帰っていった。私と佳文を支えてくれる“大人”は、もう誰もいません。

「……働かなきゃ」

声に出すと、ようやくその言葉が現実味を帯びました。

母としての再出発

女性 日本人 室内 PIXTA

怖くて震えが止まりませんでしたが、電卓が示す数字の前では、迷う余地はありません。とにかく今すぐ、働かなくては。その日の午後、私は佳文を抱っこひもで胸に固定し、市役所へ向かいました。

「認可外なら、すぐ預けられる可能性があります」

そう言われ、紹介された無認可保育園にその足で電話をしました。受話器越しの園長先生は、思いがけず優しい声で言いました。

「お母さん、大変でしたね。お子さん、明日からでも大丈夫です」

その言葉に、胸がじわっと熱くなりました。泣きそうになるのを必死にこらえながら、何度も「ありがとうございます」と頭を下げました。翌日、佳文を園に預けたあと、私はハローワークへ向かい、何社も応募しました。携帯の電池が切れそうになるまで歩き、メモを取り、面接を受けました。

不安でつぶれそうになりながらも、“動き続けるしかない”。その思いだけで身体を前に運び続けました。

そして3日後、古い倉庫会社の事務補助に、採用が決まりました。そして翌週の月曜日から、佳文を保育園に預けて働き始めたのです。私の、新しい生活の始まりでした―――。

🔴【続きを読む】痴漢夫から届いた衝撃の手紙…ついに目が覚めた私は|夫が痴漢で捕まりました

あとがき:絶望の淵で、それでも立ち上がれる理由

佳奈さんが味わったのは、夫の逮捕だけではなく、義実家からの断絶と生活基盤の喪失でした。それでも彼女は立ち止まらず、幼い息子を抱えながら前に進む選択をします。支えてくれる人がいない状況で、それでも行動を続けた佳奈さんの姿には、追い詰められたときの人の強さが静かに映し出されています。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】夫が痴漢で捕まりました

🔴【今読まれています】妻には「車で酔った」と報告。虐待をごまかした|保育園の先生と不倫

おすすめ記事

「小説」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧