🔴【第1話から読む】「パパと友達の家に行った」にドキッ→ママ友と夫は2人きりで…|ママ友と夫が不倫していた話
以前から家族ぐるみでの交流があったママ友・穂乃花と夫の不倫疑惑が浮上します。しかし、身重のため朱里は動けません。産休に入り、出産を控えます。
2人目の出産、不安の火種は心の隅に
勇と穂乃花さんの不倫疑惑は晴れないまま、私は産休に入る。そして無事に出産した赤ちゃんは男の子。トオルと名づけた。
「朱里…出産お疲れ様!また一緒に頑張っていこうな」
「うん」
トオルを抱き、2人目の誕生に喜ぶ勇。入院時期もナナミの面倒をしっかりみてくれたし、こんないい父親が不倫などしているはずがない。そう思えた私は、以前持っていた疑惑を心の隅に追いやった。
退院すると待っていたのは、もちろん新生児のお世話だ。夜も眠れない日々が続き、私の体は満身創痍に近い。ナナミの面倒をみるのはもっぱら、勇の役割になっていた。今日も出勤前に園へ送るため、彼は玄関に立つ。
「じゃあ、ナナミを送ってくよ。それと、今日も帰りが遅いと思う」
「わかった。気をつけて行ってらっしゃい」
勇に手を引かれ、ナナミは保育園へ向かう。以前のように穏やかな日々。しかし最近、勇の仕事は忙しくなったのか残業が多くなる。また泊まりがけの出張も増え「夫の会社のエンジニアって、遠方まで行く仕事だったっけ?」と首を傾げた。忘れかけた疑惑の火種が、ぽっと灯る。それはある日、動かしがたい証拠をもって大きく燃え始めた。
夫の部屋を掃除すると…
平日の昼、トオルを寝かしつけた私は久しぶりに部屋を掃除しようと重い腰をあげた。夫婦の部屋は別々で、勇の部屋にはシステムエンジニアらしく大きなパソコンが2台、ゲーミングチェアの前に並んでいる。普段なら部屋掃除は各自でしているが、いつも子育てを協力してくれる彼のため、お礼の気持ちで中に入り掃除機をかけた。
床だけならいいだろう。そう考えてかけていると、肘がパソコンのマウスを動かしてしまいパソコン画面がパッとついた。どうやらスリープモードになっていたようだ。
「あ、ついちゃった。……え?」
光る液晶画面に映し出されたのは、メッセージのやり取りだった。チャットツールを使って交わされる会話。日時は昨夜、相手の表示名は「ほの」。
ほの:レストラン情報ありがと!フレンチ久しぶり。明日楽しみにしてるね
勇:俺も!たくさん愛しあおうな♡
ほの:勇くんたらそればっかり!いやらしいんだ~
勇:穂乃花の前だけだよ
動かしがたい浮気の証拠
「嘘でしょう…」
動かしがたい浮気の証拠だった。やはり勇は、穂乃花さんと不倫している。真っ青になりながらも、私は冷静にその場面をスマホで撮影した。勇が穂乃花あてに送ったレストラン情報は、繁華街近くの有名なフレンチ店だった。
ここで今日彼らは料理を楽しみ、その後「愛しあう」のだろう。今夜ここへ行けば現場を押さえられる…でも…。
動揺したまま、ただ立ちつくしている。時間がたつと、パソコンはまたスリープ画面に戻った―――。
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あとがき:目を背けていた夫の不貞と向き合う時がきた
2人目出産のためなかなか思うように動けず、朱里は一時的に不倫疑惑から目を背けました。しかし証拠が出てきた今、彼女の心にあるのは怒りよりも戸惑いの方が大きかったようです。産後の体で心身ともに疲弊している朱里は、明らかとなった浮気現場にどう対処するのでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










