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🔴【第1話から読む】元カレに妊娠報告したら「それ、俺の子じゃない?」→胸がざわつく展開に|元カレから謎の連絡がきた話
美也子は達治の勘違い発言を強く否定するが、彼は一転して「お世話になったけじめ」として20万円を振り込むと強引に申し出る。過去に達治の尻拭いをしていた美也子にとって、今さらお金を渡そうとする行為は達治の自己満足に思えて―――。
元カレのデリカシーのなさにイライラ
達治からの、あまりにも理不尽で失礼な勘違い発言に、私は冷静さを装いつつ、ピシャリと否定のメッセージを送りました。
「違う。おなかの子は良一との子だよ。変なこと言わないで」
送った後も、心臓はバクバクしていました。彼には、別れる前の私の、彼に対する嫌悪感が伝わっていなかったのか、それとも、都合のいい記憶に塗り替えているのでしょうか。どちらにしても、彼の言動が私を深く傷つけたことは確かです。
数分後、達治から再びメッセージが届きました。
「ごめん。店長と結婚したのは知ってたけど、つい聞いてみたくなっちゃっただけ」
謝罪はあったものの、その「つい」の一言で、彼の私への未練や、当時の私の気持ちに対する理解の浅さが透けて見えます。昔から彼は、こういうデリカシーのないところがありました。私の気持ちよりも、自分の感情を優先する人だったんです。
20万を振り込むと言い出した
やっと謎の連絡から解放されたと思ったのですが、少し時間を置いて、またメッセージがきました。しかも、内容はそれまでよりもさらに不可解です。
「美也子、近々20万円振り込むからさ。何かに使ってよ」
は? 今度は何? わけがわかりませんでした。
「え!どういうこと? お金なんていらないからやめて」
すぐに返信しました。彼の目的が全く見えなかったのです。
「いや、付き合ってるころ色々助けてもらったのに返せてなかったから、この機会にと思って」
この機会に?
確かに、付き合っていたころは生活費が払えない彼に代わって公共料金を払ってあげたり、借金を肩代わりして返したりしたこともあります。でも、今更20万円なんて大金を受け取っても、清算してもらえてうれしいどころか、夫に後ろめたくて迷惑でしかありません…。
「気持ちはわかったけど、今は正直お金をもらっても困る。本当にいらないよ!」
私が強く辞退すると、今度は少し語気を強めた返信が来た。
「店長には黙っていればいいだろ?俺の気持ちなんだから受け取ってくれよ!」
元カレの自己満足に振り回される
私に迷惑をかけた「けじめ」としてお金を払いたいなら、なぜ当時から真面目に働いて、そのときはまだ彼女だった私に返済してくれなかったのでしょう。当時は雀の涙ほどの金額を振り込んだだけで、返した気になっていたのに。今さら、何様のつもりなのでしょうか。
彼は少し前の自分を棚に上げて、恋人面をしているように感じました。そして、この「謎の20万円」は、私の迷惑を一切考えず、彼の気持ちだけを押し付けられているように思ってしまいます。
「振り込んだらまた連絡する」
このメッセージ以降、メッセージはこなくなりました。私はこれ以上何を言ってもムダだと悟り、一旦そこでやり取りを終えました。はっきり言って、気分は最悪…。妊娠中でただでさえ体がつらいときがあるのに、こんな目に遭うなんてショックです。
達治の行動の謎は深まるばかり。そしてこの「20万円」をどうすべきかは、私の中でとても大きな悩みとなってしまいました。
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あとがき:自己満足という名の迷惑料
達治さんの謝罪はあったものの、その後の「20万円の申し出」は、美也子さんの心をさらにざわつかせました。当時、美也子さんに苦労をかけた借金や尻拭いの「けじめ」を、なぜ今、しかも妊娠中の彼女に、強引に渡そうとするのか。これは償いというより、過去を美化したい達治さんの「自己満足」の匂いがします。
お金は助かるかもしれないけれど、元カレからの大金は良一さんへの罪悪感に繋がります。この謎のお金をどうするかは大きな悩みですよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










