Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています
🔴【第1話から読む】元カレに妊娠報告したら「それ、俺の子じゃない?」→胸がざわつく展開に|元カレから謎の連絡がきた話
元カレ・達治からの20万円を受け取ることに強い罪悪感を覚えた美也子は、妹のかなに相談。かなは「良一さんに隠す方がかえって傷つける」と正直に話すよう助言してくれて―――。
「20万円」に気持ちが揺らぐ
達治とのやり取りを終えてから、私はずっと落ち着きませんでした。強引に振り込まれる20万円をもし受け取ったとしても、手をつけずに置いておくか、出産や育児の急な出費に備えようか…そんな考えが頭をよぎります。
でも、そのお金は「元カレ」からのもの。その事実が、私の心を重く、暗くさせるのです。良一に隠して大金を手にすることへの、強い罪悪感。それが何よりも忍びなく思いました。
「どうして、今さら…」
リビングで1人、達治とのLINEの履歴を見返す。彼の行動は、私への未練なのか、それとも、過去の自分への清算なのか。どちらにせよ、私の平穏を乱していることに変わりはありません。
「振り込み先、教えなければよかった…」
付き合っていたころ、貸したお金を返してほしくて教えた口座を、今でもメモしてあったのかもしれません。それが大きな後悔でした。
妹に意見を求める
モヤモヤした気持ちを1人で抱え込めなくなった私は、妹のかなに電話をかけました。かなは私より4歳年下ですが、相談を持ち掛けると何でもハッキリとした物言いで答えてくれます。
ある日、かなとカフェで待ち合わせして、ことの経緯を全て話しました。元カレからの「俺の子?」という勘違い発言から、強引な20万円の申し出まで。かなは黙って聞いてくれます。
「…で、お姉ちゃんはどうしたいの? お金、受け取りたいってこと?」
かなは、いつものように冷静です。
「受け取りたくないよ。それに、もし勝手に振り込んできちゃっても、良一には言いたくない…きっと何か誤解されちゃうし…」
私が弱音を吐くと、かなは一呼吸置いて、はっきりと告げました。
「お姉ちゃん、黙っていていいことなんて何もないよ」
その言葉は、私の胸に深く突き刺さった。
かな「良一さんが後から知ったらどうなると思う? 勘違いだって言っても、隠した事実は残っちゃうよね。それに、良一さんはお姉ちゃんの元カレのことも知ってるんでしょ? 変に隠す方が傷つけることになるよ」
美也子「でも、良一は怒ると思うよ…」
かな「もしかしたら一瞬は怒らせるかもしれないけど、あとあとになれば『話してくれて良かった』って思われると思うよ。夫婦なんだから、20万円のことも2人で決めるべきだと思う」
かなの言葉は、私の凝り固まった心を解きほぐしてくれました。そうだ、私と良一は夫婦なのだから、何でも話し合うべきだと、素直にそう思えたのです。
「…わかった、ありがとう、かな。勇気出して、話してみるよ」
夫に話す決意をする
その日、良一の帰宅を待つ間、私の心臓はドキドキし続けました。彼を傷つけてしまうかもしれないことがとても怖いのです。それでも、私は彼に真実を伝えることを選びました。
夜、良一が帰宅し、夕食を終えた後、私は意を決して彼に切り出しましした。彼の穏やかな表情が、不安でいっぱいの私を少しだけ落ち着かせてくれます。
「あのね、良一。実は今日…達治から連絡があって―――」
元カレの名前を出した瞬間、少しだけ夫の顔がこわばった気がしました。でも、もう話すと決めたのです。
🔴【続きを読む】元カレの「俺の子?」発言と、謎の送金申し出→夫に報告したら急展開に|元カレから謎の連絡がきた話
あとがき:夫婦の絆を試す沈黙の壁
誰にも言えず抱え込む美也子さんの姿は痛々しいですね。そんな時、妹のかなさんの「黙っていていいことなんて何もない」という冷静で的確な助言が、美也子さんの心を救いました。夫婦とは、うれしいことだけでなく、不安や過去のことも分かち合うのが理想です。
良一さんが元カレのことを知っているからこそ、変に隠す方が傷つけるというかなの指摘は、核心を突いています。夫を信じ、不安を乗り越えて告白を選んだ美也子さんの勇気が、この夫婦にとって大きな一歩となることを期待しましょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










