🔴【第1話から読む】親切心が大迷惑…夜22時まで居座る「自称助っ人」の友人
夫の不在時に居座る律子は、自身を涼香の「親代わり」と称し、夫が帰らないのは、「自分という安心材料があるからだ」と独善的な主張を展開する。その傲慢な本性を知った涼香は、彼女の親切が自己満足だと確信し…。
夫が飲み会だった日のこと
その夜、夫の浩二は会社の飲み会でした。
「遅くなる。連絡できないかも」というメッセージ以降、深夜になっても、音沙汰がありません。 そして、その日も律子はわが家に居座っていました。
「浩二さん、まだ帰らないのー?もう23時だよ」
「うん、飲み会だって言ってたから……。律子、もう遅いし、本当に帰って。明日も仕事でしょ?」
「いいよ!心配だもん。涼香を一人で待たせるわけにいかないし。浩二さんが帰ってくるまで、一緒にいてあげる」
夫が遅くまで飲めるのは友人のおかげ?
結局、彼女が帰る気配を見せないまま、日付が変わろうとしていました。
24時少し前。ようやく浩二から「今から帰る」と連絡が入りました。 それを聞いた律子が、ふと、勝ち誇ったような、あるいは、あわれむような顔をして言ったのです。
「……ねえ、涼香。浩二さんがこうやって、飲み歩いて連絡もよこさないのって、どうしてか分かる?」
「え?お酒が入って忘れてるだけでしょ。いつものことだよ」
「ちがうよ。浩二さんはね、私がここにいるって知ってるから、甘えてるの。私が涼香の"親代わり"として、しっかり支えてるって分かってるから、安心材料にして、羽をのばしてるんだよ」
……親代わり? 耳をうたがいました。
彼女は、自分のことを私の「親代わり」だと思っている?
私と彼女は同い年。ただの高校の同級生です。
歪んだ自己満足に嫌悪感を抱く
「浩二さんにとって、私は安心の象徴なんだろうね!」
「え?」
「律子さんがいてくれるから、俺がいなくても涼香は大丈夫…って思わせちゃってる。私、ちょっと責任感じちゃうなー。保育士だし、家族以外の安心材料になっちゃってるんだねーー」
呆然とする私を置いて、彼女は、「じゃあ、浩二さんも帰ってくるみたいだし、私は帰るね。また、明日か明後日来るから!」と、満足そうに自転車で帰っていきました。
怒りと困惑で、頭が真っ白になりました。
私が、「夜、お風呂の時間はバタバタするから来ないで」「仕事でつかれているはずなのに、ムリして来なくていい」と言ったのも。 彼女の中では、すべて「さびしがり屋の私が助けを求めている」という風に変換されていたのです。
そして、夫が連絡をよこさない理由まで、自分のおかげだと思っている。 あまりの独善的な解釈に、背筋が凍るような思いでした。
「手伝いたい」という言葉のウラにあったのは、純粋な友情ではなく、私を「かわいそうな母親」に仕立て上げるため?自分を「有能な支援者」というポジションに置き、酔いしれるため?
彼女の「善意」は、歪んだ自己満足だったのです。
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あとがき:鏡の中に酔いしれる「救世主」
「親代わり」という言葉が出た瞬間、背筋が凍るような感覚を覚えました。
律子が愛していたのは、奏斗くんでも涼香でもなく、「友人を支える立派な私」という自己像だったのです。夫の行動まで、自分の手柄にする万能感は、もはや友情の域を超えています。
「善意」の仮面がはがれ、ゆがんだ支配欲があらわになった夜。涼香の心の中で、長年育んできた友情がガラガラと崩れ落ちる音が聞こえてくるような、衝撃的な展開です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










