🔴【第1話から読む】「嫁の方がマシ」妊娠中、夫のスマホで見た"衝撃の裏切り"
妊婦として、とてもしあわせな生活を過ごしていた、真里。しかし、そんな中、女のカンが働き、夫のうらぎりを突き止めます。突如としてしあわせの絶頂から突き落とされた真里は…。
消えない、暗雲…夫の2年前のうらぎり
窓の外には、冬の名残を消し去るような、おだやかな春の青空が広がっていました。
室内に差し込む、やわらかな光を浴びて、生後半年の娘がスヤスヤと寝息を立てています。その無垢な寝顔を見ていると、時が止まったような錯覚に陥ります。
夫・祐介と結婚して、2年…。
私たちは、周囲からは、絵に描いたようなしあわせな家族に見えていたことでしょう。しかし、私の心の中に宿る暗雲は、娘の誕生を祝う、輝かしい光の中でも、決して消え去ることはありませんでした。
私の心を蝕んでいるのは、過去の「うらぎり」の記憶です。
あれは、私がまだ大きなおなかを抱え、おもくなる体に戸惑っていた妊娠中のことでした。きっかけは、ささいな「女のカン」でした。
スマートフォンの画面をかくすことなどなかった祐介が、ある時期から、端末を肌身はなさず、持ち歩くようになったのです。
トイレに行く時も、脱衣所へ行く時も…彼は、スマートフォンをはなしませんでした。
夜中にふと目を覚ますと、となりで寝ているはずの彼が、布団の中で画面の光に照らされていることもありました。その不自然な執着が、私の中に小さな疑念のタネを蒔き、それは、日に日に黒く太い根を張っていきました。
足元が崩れ落ちた瞬間
ある夜、私は夫が入浴しているスキを突き、彼のスマートフォンを手に取りました。
浴室からは、シャワーの音と彼の鼻歌が聞こえてきます。
当時はまだ、パスコードがかかっておらず、開かれたメッセージアプリの中には、私の人生を根本からゆるがすやり取りが残されていました。それは、地元の悪友たちとのグループチャットでした。
「今日のデリヘルはお互いハズレだったな」
「マジでそれー。写真と全然ちがうの勘弁してほしいわ(笑)」
「正直、嫁の方がまだマシ」
"自分のこと"だと、理解するのに数秒かかりました。
心臓が早鐘を打ち、全身の血の気が引いていくのが分かりました。私があたらしい命を育み、はげしいつわりや腰痛、眠れない夜に耐え、ただ、ブジに産むことだけを願っていたそのうらで、夫は性欲を満たすために奔走し、あろうことか、私をその対象と比較してあざ笑っていたのです。
なさけなさと怒りで、指先がこおりつくようでした。
私が感じていた幸福は、彼にとっては「マシな方の女」が提供する、利便性に過ぎなかったのか…。そう思うと、足元が崩れ落ちるような感覚に陥りました。
夫と交わした約束、しかし愛情はもう…
風呂から上がってきた祐介を、私はリビングで待ちかまえました。私は冷徹な仮面をかぶり、
「スマートフォンがなり続けていたから、止めようとしたら、メッセージが見えてしまった」
という、建前を用意しました。
彼からの「勝手に中身を見た」という逆襲を、事前に封じるためです。 彼は顔面蒼白になり、その場に崩れ落ちて平謝りしました。
「魔が差した」「妊娠中でかまってもらえなくて、寂しかった」「仕事のストレスがあった」
ありきたりな言い訳の数々。私は冷めた目で見下ろしました。私の苦しみよりも、自分の保身を優先させるその姿に、心の底から失望しました。
しかし、その時は、おなかの中の赤ちゃんのために、やり直す道を選びました。
「次にしたら即離婚」「パスワードを常に私に開示すること」「位置情報を共有し続けること」そんな約束をし、彼は涙を流して、それに同意しました。
それからの日々、彼はまるで別人のように献身的な夫を演じていました。
しかし、一度、こわれた信頼は、どれだけ丁寧な言葉で修復しようとしても、ひび割れたままでした。私は夫の優しさにふれるたび、あの画面の文字を思い出し、冷たいトゲが刺さったままの胸の奥が痛むのを感じました。
このおだやかな日常は、「薄氷の上に築かれた偽物」…。私の心には、そんな暗闇が息を潜めているのを、確かに感じていました。
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あとがき:「女のカン」が暴いた真実
一度でも「うらぎり」があれば、人は疑心暗鬼になるものですよね。しかも、妊娠中とあれば、怒りはさらに燃え上がります。この怒りの炎が、真里の中で静かにくすぶり続け、再び大きな炎へと姿を変えるのではないかと予感させるエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










