30歳の美南は、夫・卓の不倫を乗り越え、娘のために再構築を選びました。これからは平穏にと願う美南ですが、かつて夫の不倫について相談に乗ってくれた親友のマコは「男の浮気性は一生治らない」と執拗に不安をあおる発言を繰り返していて…。
友人が夫を気にする理由
「美南、最近どう? 卓さん、大人しくしてる?」
カフェのテラス席でお茶をしながら、親友・マコが問いかけてきます。その興味津々な視線に私は胸の奥がチクリと痛むのを感じながら、精一杯の笑顔を作りました。
私の名前は美南、30歳。31歳の夫・卓と、4歳の娘・すずと3人で暮らしています。 私の性格は、どちらかと言えば「事なかれ主義」で、争いごとは苦手です。
でも、自分の理想とする「温かい家庭」だけは守りたいと強く願ってきました。なぜなら、私自身が母子家庭で育ち、寂しい思いをしてきたからです。
一度過ちを犯した夫
そんな私には昨年、人生最大の試練が訪れました。卓の不倫です。 発覚した当初は目の前が真っ暗になり、食事も喉を通らない日々が続きました。でも、卓は土下座して謝罪し「美南を二度と裏切らない」と誓いました。
「1人で子育てする自信なんてないし、すずに私と同じ思いはさせたくない……」
そう考えた私は、離婚ではなく再構築の道を選びました。 卓は私の信頼を取り戻すため、自分のiPhoneを私のiPadに同期し、いつでもトーク履歴や写真が見られるようにしました。さらにGPSアプリも共有してくれています。
「今はもう、疑うのも疲れちゃった。また裏切られたら別れると考えて、あまり気にしないようにしよう」
そう自分に言い聞かせ、少しずつ平穏を取り戻していたはずでした。 それなのに、目の前の親友は、私がようやく閉じようとしている心の傷をグイグイと広げてくるのです。
「卓さん、最近仕事遅いの?忙しいふりして…ってこともあるから気を付けないとね」
「大丈夫だよ、GPSでもずっと会社にいたの確認してるし」
「美南は甘いね、GPSなんて、会社にスマホ置いておけば誤魔化せるよ?会社の人と不倫してる可能性もあるし」
友人の心配は、本心?
マコとは学生時代からの付き合いで、何でも話せる親友だと思っていました。不倫のことも真っ先に相談した相手です。 でも最近のマコは、まるで「卓が不倫していること」を前提に会話を進めてきます。
「美南に幸せになってほしいから私も気になるんだよ。男って一度不倫の味をしめたら、もう治らないっていうし」
マコの言葉が、毒のようにじわじわと私の心に浸透していきます。 本当は、そんなこと聞きたくない。信じたいと思っている私の邪魔をしないでほしい。 でも、言い返せない自分にも腹が立ちます。
マコが卓を不倫常習犯に仕立て上げて話す間、私のアイスティーはどんどんぬるくなっていきました。私を思ってくれる友人にきついことは言えず、ただ時が過ぎるのを待つしかできないのです。
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あとがき:正義の仮面を被った「毒」
夫をもう一度信じたいと願うときに、一番近くにいる人から「騙されている」と言われたらつらいですよね。マコの言葉は一見、友人を思う親切心に見えますが、一方で人の傷をえぐって楽しんでいるようにも見えます。
再構築という繊細な時期に、美南の心に暗い影が落ちてしまっている様子が伝わるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










