🔴【第1話から読む】「キスもハグもない」「私、家政婦なのかな」→乾ききった友人の【告白】|レスを理由に不倫する友人
朱莉に不倫を咎められて怒りをあらわにした香苗。一方、朱莉は意を決して夫にレスの不安を打ち明けるも、レスが解消しそうな状況には至らず―――。
爆発した友人の感情
「話し合いって簡単に言うけどさ、そりゃ何度もしたに決まってるじゃん!」
香苗が声を荒らげ、周囲の客がこちらを振り返る。 彼女の顔は怒りで真っ赤に染まっていた。
「『もう不倫しちゃいそうだよ』『寂しすぎるから助けてほしい』って、プライドも何も捨てて言ったんだよ。でも夫は『いい年しておかしい』とか『欲求不満すぎる』とか、バカにするようなことばっかり言って逃げるの。こんなの我慢できるわけないよね?」
「でも、だからって……」
「ごめん、クソ真面目な朱莉に言った私がバカだった。朱莉にはわからないと思う」
香苗はバッグをひったくるように持つと、立ち上がった。
「朱莉は正しいよ。間違った側の気持ちなんてわからないよね?じゃあね」
吐き捨てるようにそう言うと、彼女は店を飛び出していった。 一人残された私は、冷え切ったパスタを見つめることしかできなかった。
優しい夫に、セックスレスについて切り出した
家に帰ると、夫・一成がかえでと遊んでいた。
「おかえり、朱莉。楽しかった?」
「……うん。まあね」
夜、かえでを寝かしつけた後、私は、一成とレスについて正直に話してみることにした。
「ねえ、一成。私たち、かえでが生まれてから……その、ご無沙汰だよね」
一成はスマホを置いて、こちらを向いた。
「……ああ。そうだね。ごめん。疲れてて…。」
その言葉に、心臓がドクンとなったのが分かった。
「そ、そうだよね…。でもさ、こういうのってセックスレスっていうじゃない?その……一成はどう思ってる?」
「正直、年だしあんまり性欲がなくなってきたんだよ。別に朱莉がどうとかじゃなくてさ」
友人の不安を垣間見た日
「疲れてる」「朱莉がどうとかじゃない」という言葉にモヤモヤした気持ちがふくらむ。夫に求めてもらえない虚しさや寂しさ――――香苗はこういうものを抱えていたのだろうか。
もしも、この寂しさを抱えきれなかったら…?夫の「性欲がない」が嘘だったら?一度考えだすと、どんどん不安が大きくなる。想像すればするほど香苗の気持ちに共感してしまいそう。
けど…だからと言って、それが不倫していい理由にはならない。それだけは確かだ。
一方、あのカフェでの衝突のあと、香苗からの連絡は途絶えた。 SNSにアップされる彼女の写真は、以前よりも着飾っていて、どこか虚ろな美しさを纏っていた―――。
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あとがき:「話し合い」の絶望と希望
勇気を出して伝えたのに、返ってきたのは「仕事の疲れ」や「年齢」。この言葉に打ちのめされた経験のある方は多いはず。香苗が叫んだ「話し合いなんて無駄」という絶望と、それでも一成と向き合おうとする朱莉の微かな希望が交錯します。
正論だけでは救えない感情があることを認めつつも、それでも踏みとどまるために必要なものは何なのか。夫婦が「家族」という枠組みに閉じ込められる苦しさを描きました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










