🔴【第1話から読む】「キスもハグもない」「私、家政婦なのかな」→乾ききった友人の【告白】|レスを理由に不倫する友人
ある日、朱莉のもとに香苗の不倫が夫にバレて離婚したという情報が知らされる。夫に証拠を握られて親権も失うという悲惨な末路を知った朱莉は、自身の夫婦関係を見つめ直すことに―――。
不倫した友人の末路
季節が変わり、冬が近づいたころ。 私と香苗の共通の友人である美智子から、衝撃的な電話がかかってきた。
「朱莉、聞いた? 香苗のこと」
「え……? 何かあったの?」
「離婚したって。しかも、香苗が不倫してたらしくて、バレてかなり泥沼だったみたい」
手が震えた。 美智子の話によると、香苗の不倫は何か月も前からご主人に把握されていたらしい。 ご主人は泳がせていたのだ。探偵を使い、不倫相手との接触現場、ホテルへの出入り、証拠を完璧にそろえてから、一気に突きつけたという。
「寂しい」という感情に支配されてしまった友人
「香苗は『寂しい思いをさせられたから』って自分を正当化したみたいなんだけど、ご主人は『それが不倫していい理由になるわけない』って一蹴したんだって。実家にも子ども預けて不倫してたってバレて、四面楚歌らしいよ…」
香苗は慰謝料として300万円を請求され、子どもの親権も夫側に渡ったという。「寂しいから婚外恋愛で満たされてる」と自分を正当化していた香苗は、子どもを含む家族も、実家からの信頼も失ってしまった。
電話を切った私は、あのランチの時、私がもっと彼女の孤独に寄り添っていたら、否定せずに話を聞いていたら、香苗は目を覚ましたのだろうかと、自分の行動を振り返っていた。でも、答えはすぐに出た。 「……いや、違う」―――。
香苗は寂しさを「免罪符」にしていた。 夫が悪い、環境が悪い、だから私は不倫をしてもいい、そう都合よく解釈した結果、何もかも失ったのだ。
再び夫と向き合う覚悟
私は、一成にこのことを話した。そして自分の気持ちも素直に話した。
「私、ちょっと前にセックスレスについてどう思っているか聞いたよね。そのとき、疲れてるとか欲がわかないって言われたけど、正直寂しいし不安に思ったんだ…」
一成は静かに聞いていたが、私に向き合ってまっすぐ答えてくれた。
「ごめん。だけど、この前言ったことは本当で、朱莉に魅力がないとかそういうことじゃないんだよ」
「そっか…正直、他の女性に魅力を感じたらどうしようって思っちゃったよ」
「そんなことありえないよ。俺ももっとスキンシップは大事にできるようにするね」
「うれしい。こういうの、言いにくいと思ってたけど、ちゃんと話した方がいいね」
一成は深く頷いてくれた。
「そうだな、言葉にしないと伝わらないこともあるよな」
私たちはそれ以来、セックスに限らないスキンシップを大事にするようになった。お互いに何を思っているか伝え合ったことで、触れ合う大切さに気付くことができたから。
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あとがき:免罪符としての「寂しさ」
どれほど正当な理由があっても、失うものの大きさを選んだのは自分自身。香苗の結末は、あまりにも残酷です。しかし、彼女を単なる「愚かな女性」と切り捨てられないのは、誰もがその境界線の上に立っているから。
一方で、朱莉夫婦が見せた「歩み寄り」は、劇的な解決ではありません。自信がないと言いながらも手を握る。そんな地味で泥臭い継続こそが、不倫という逃げ道よりもずっと勇気のいることなのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










