順風満帆な人生だったはずの、由真。それが、夫の不倫未遂をきっかけに、不穏な空気に包まれる。しかも、その不倫相手は、由真と一番の仲良しであったママ友・金渕サクラ(かなぶちさくら)だったのである。
順風満帆な人生だった
私は、南山由真(みなみやまゆま)。当時は、3歳になる息子と、夫の3人家族で、ご近所付き合いも含めて、順風満帆な日々を送っていました。
親友であった、ママ友のサクラとは、よくカフェでお茶をしたり、幼稚園の送り迎えも一緒に行ったり、お互いの自宅もよく行き来したりしていたので、家族ぐるみの付き合いでした。
良きママ友もいて、子どもを育てていくには、とても良い生活環境だなと思って過ごしていました。
そんなある日のこと、夫・一斗の行動がおかしい日が続いたのです。
お風呂から上がって、逃げるかのようにすぐ寝室に向かうなど、私といない時間を意識的に作っているような態度でした。
あからさまに…ではないので、本人は気づいていないと思っていたのかも知れませんが、結婚して数年一緒にいれば、ささいな変化だってすぐに分かります。
夫が話しているのは共通の知人?
その日も、先に寝室に向かった、一斗。
私はあえて30分ほどしてから、足音を立てないよう、寝室のとびらの前まで行きました。
息を殺すようにとびらへ耳を寄せ、中の様子を確認しようとしました。すると、一斗がだれかと話している声が聞こえてきたのです。
スピーカーで話してはいなかったので、相手の声までは聞こえず、男性か女性かも分かりませんでした。ですが、時刻は23時過ぎ…。
さすがにこんな時間に仕事の電話をしている可能性は低いだろうと思い、しばらく会話を聞いていると、私の名前や子どもたちの名前が出ているのが聞こえました。
「共通の知人」であることはたしかであると確認できたと同時に、いやな予感が過ぎりました。
「え〜、で?どこ行きたいの?」
その言葉が聞こえた瞬間、私はいやな予感を抱えた勢いのまま、寝室のとびらを勢いよく開けました。
「だれ?」
いきなりとびらが開いて、おどろいた一斗は、あわてて通話を切り、携帯を伏せました。あきらかに動揺しています。
「だれって…金渕さんだよ。サクラさんだけど…?」
「何でそんなあわててんの?」
一斗は、目を見開きながら、眼球は泳いでおり、肩で息をしています。
「23時だよ?こんな時間に何を話すことがあるの?私の知らないところでコソコソと」
「普通に、今度の運動会についてとか…」
「へえ…じゃあ、携帯見せてよ」
「あ、いや…!」
相手はまさかのママ友
そのまま、不意を突いて携帯を取り上げました。
伏せてあった携帯画面を見ると、LINEトーク部屋になっていました。彼が正直に言っていたとおり、相手は、私の親友・ママ友であるサクラでした。
家族ぐるみの付き合いではあるので、お互いの夫婦でLINE交換もしていますし、南山・金渕家、夫婦4人のグループトーク部屋も作ってあるくらいです。
ですが、一斗とサクラのやり取りの内容は、「家族ぐるみの付き合い」という域をこえたものでした。
「由真に内緒で、2人で出掛けない?相談したいこともあるんだよ〜」
「いいね、楽しみかも。相談したいことって何?」
「夫のこと。くわしくはまたその時にね…?今夜も電話するね。一斗くんの声聞くと癒やされるんだあ」
「え、うれしい。俺もだよ。サクラちゃんはもはや俺の癒やしだから」
なんと、2人は不倫をしようとしていたのです。
しかも、誘っていたのは、サクラの方から。ステキな夫だと思って…大好きなやさしい親友だと思って、とても信頼していただけに、2人から同時にうらぎられたことが、とても悲しく、屈辱的でした。
翌日。すぐに2人を呼び出し、この件について話すことにしました。
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あとがき:未遂といえど
「不倫未遂」をきっかけに、一斗ともサクラとも、一瞬で関係性がくずれてしまった、由真。心から信頼していた2人であっただけに、このうらぎりには心底絶望したことでしょう。
由真がこのできごとをどう受け止めていくのか、見守りたくなるエピソードですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










