🔴【第1話から読む】浮気性夫と離婚したのに「なんでこんなことに…」→友人が抱える深い悩み|友人の元夫はストーカー
弁護士・阿部による法的な追及が始まる。威勢よく喚いていた平治だったが、刑事告訴や社会的な制裁の可能性を突きつけられると一転して意気消沈。監視下でようやくアパートとスマホの解約書類に署名をし、陥落する。
頼りになる弁護士
紹介した弁護士、阿部先生は、夏乃が持参したLINEの履歴とインスタの不正アクセスの証拠を見るなり、深く溜息をついた。
「これは典型的な執着型のストーカーですね。ご自身で対応するのは非常に危険です。今日から、元ご主人との直接のやり取りは一切禁止してください」
阿部先生は手際よく動いてくれた。まず、平治に対して「今後、夏乃さんへの一切の連絡を禁じる。連絡はすべて弁護士を通すこと」という受任通知を内容証明で送付した。
ついに私に連絡をしてきた、親友の元夫
数日後、案の定、平治から私の方に連絡がきた。
「祥子ちゃん! 夏乃に言っといてよ、弁護士なんて大袈裟なことするなって。俺たちは話し合えば分かる仲だろ? 部屋だって、追い出されたら俺、路頭に迷うんだよ!」
電話越しでも伝わる、自分勝手な理屈。私は冷ややかに返した。
「平治さん、あなたの言う『話し合い』は、ただの脅しと愚痴ですよ。これ以上連絡してくるなら、私も証拠として弁護士に提出します」
平治は「冷てえなあ!」と捨て台詞を吐いて切った。しかし、ここからが本当の戦いだった。平治の居座っているアパートと、彼が使っているスマホの契約だ。どちらも夏乃名義。これを解約しなければ、本当の自由はない。
法の前まで太刀打ちできない元夫
阿部先生は平治を事務所に呼び出した。最初は威勢よく「俺も浮気されてたんだ!俺の方からも訴えてやる!」と喚いていた平治だったが、先生に淡々と詰められた。
「夏乃さんがやり取りしていた相手はご友人です。それから、あなたが夏乃さんのメッセージを勝手に見た行為は不正アクセス禁止法違反、および脅迫にあたります。また、アパートの又貸しは管理規約違反です。今すぐ退去または名義変更をしてください」
平治の顔から血の気が引いていく。夏乃には強く出られても、法律の前では無力でしかないのだ。
「……分かったよ。出ていけばいいんだろ」
平治は最後までふてぶてしかったが、阿部先生の監視下で、ようやくスマホとアパートの解約書類に署名したという。
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あとがき:法律という名の最強の護身術
話し合いが通じない相手には、感情ではなく「数字と法律」で殴るのが一番効く――そんな爽快感を意識したエピソードです。夏乃の前では怪物だった平治が、プロの前で借りてきた猫のように小さくなる姿は、まさに権威に弱い小物の証拠。名義という最後の絆(呪い)を断ち切る瞬間は、執筆していても一番筆が乗ったシーンでした。専門家の介入こそ、最強の盾ですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










