🔴【第1話から読む】布団にカビ!足の踏み場もない部屋!里帰りした実家は汚部屋になっていた
母を拒絶し、二度と敷居を跨がないと宣言して実家を去る。自宅に戻り、清潔な部屋で家族と過ごす日常の尊さを再確認する可南子。母との決別には痛みを伴うが、彼女は「母・妻」として家族を守り抜く決意を固める。
母の態度で、私の決意は固まった
「触らないで」
私は母の手からひったくるようにしてみちるを抱き寄せました。
「……え?」
「お母さん、なかったことにはできないよ。謝罪の一言もないまま、いい顔だけしようとするなんて、絶対に許さない」
親戚たちの前で冷たく言い放つ私に、母は一瞬で般若のような顔になりましたが、体面を気にしてそれ以上は何も言ってきませんでした。
帰りのタクシー。窓の外を流れる実家の景色を見ながら、私は心に決めていました。
散々だった帰省で決意したこと
家に着いてすぐ、私は家族LINEにメッセージを送りました。
『今回は散々な帰省でした。学人とみちるにあんな思いをさせたこと、一生忘れません。お母さんから誠実な謝罪がない限り、もう二度と実家の敷居は跨ぎません。連絡もしないでください』
父からはすぐに謝罪の返信が来ましたが、母からは一切反応がありません。きっと今ごろ「育ててやった恩を忘れて」と近所に言いふらしているのでしょう。 でも、もういいんです。
「可南子、顔を上げて」
自宅のリビングで、学人が温かい紅茶を淹れてくれました。
「これからは、僕たちが作るこの家を、世界で一番居心地の良い場所にしよう。みちるがのびのび育てる場所をさ」
その言葉に、私はようやく救われた気がしました。
今大事にしたいのは、わが家で過ごす私たちの幸せ
それから数か月。私は今も実家へ帰る気はありません。父とはまだ連絡のやり取りをしていますが、母からちゃんとした謝罪をするようにお願いをしています。
その謝罪があったら、また帰省も検討します。だけど、宿泊は近くのホテルにしようと思っていますし、頻度は下げるでしょう。 あの「ゴミ屋敷」という檻に、大切な家族を閉じ込めることは二度とありません。
母の出方次第では帰省は、今回の年末年始が最後になるのかもしれません。
孫を直接見せるのも、もう最後になるかもしれない…。 そう思うと、胸の奥が少しだけチクリと痛みます。
でも、私は「娘」である前に「母」であり「妻」です。 理不尽な身内を許してなあなあにするのが大人なのではなく、大切な人を理不尽から守り抜くことこそが、本当の強さだと気づきました。
今は、埃ひとつない清潔なリビングで、学人とみちるが笑い合っている。 この当たり前の幸せを、私は全力で守っていこうと思います。 私は私の家族と、新しくてきれいな道を歩いていきます。
🔴【第1話から読む】布団にカビ!足の踏み場もない部屋!里帰りした実家は汚部屋になっていた
あとがき:選ぶべきは、過去の絆より未来の平穏
血の繋がりがあるからといって、毒になる関係を維持し続ける必要はありません。可南子が選んだ「実家との距離」は、自分たちが健やかに生きるための聖域を作る作業です。最後の一節、埃ひとつないリビングで笑い合う家族の姿に、真の幸福が凝縮されています。親を捨てるのではなく、新しい家族を「拾い直す」。その強さを持った可南子の未来は、きっと誰にも邪魔されない光に満ちていることでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










