2歳の息子を育てる専業主婦の理沙。バツイチの夫・透哉は、最近スマホを肌身離さず怪しい挙動を見せる。ある日、前妻・一穂からのビデオ通話の通知を目撃。問い詰めるも夫は逆ギレし、理沙を前妻と比較し始める。
バツイチ夫を信じて結婚をしたけど
「ごめん、今日も遅くなるわ」 夫の透哉(とうや)から、そっけないLINEが届いたのは夜の8時を過ぎたころでした。 私は、2歳になる息子・陽生の寝かしつけを終え、冷めきった夕食を前に一人溜息をつきます。
私の名前は理沙。28歳の専業主婦です。夫の透哉は30歳で、実はバツイチ。彼には前妻の一穂(いちほ)さんとの間に子どもが一人います。結婚前、彼はこう言っていました。
「前妻とはもう冷え切っているし、二度と連絡を取るつもりはないから」その言葉を信じて結婚し、かわいい宝物である陽生にも恵まれ、幸せな家庭を築いている……はずでした。
ところが、1年ほど前から夫の様子に違和感を覚えるようになったのです。 スマホを肌身離さず持ち歩き、お風呂にまで持ち込む。通知が鳴るたびに、こそこそと画面を隠す。
「最近、仕事忙しいの?」 そう聞いても、「まあな、いろいろあるんだよ」と視線を合わせようとしません。
前妻と連絡を取り合っている夫
ある日、透哉がリビングにスマホを置きっぱなしにしてシャワーを浴びに行きました。ふと画面を見ると、通知が表示されていました。 『一穂:さっきのビデオ通話、楽しかったね(ハート)』 ……一穂。前妻の名前です。
心臓が早鐘を打ちました。震える手で画面を開こうとしましたが、ロックがかかっています。でも、通知だけで十分でした。仕事中だと言っていた時間に、彼は元嫁とビデオ通話をしていた。
その夜、問い詰めると彼は開き直ったように言いました。
「子どものことだよ。養育費とか、面会の調整とかさ。お前がうるさいから隠してただけだろ」
「ビデオ通話ですること? トークを消す必要ある?」
「……チッ、いちいち細かいんだよ」
前妻と比較され始めるように…
結局、彼は「もう二度とこそこそ連絡は取らない」と約束しました。でも、その言葉が空虚に響くほど、私たちの間には冷たい溝ができていました。 それ以来、喧嘩をするたびに彼は恐ろしい言葉を吐くようになったのです。
「あーあ、一穂ならこんな時、もっと笑って許してくれたのにな」
「やっぱり、元嫁の方が俺のことを分かってたわ」
比較される苦しみ。私は彼の妻なのに、いつも背後に前妻の影がちらつく。 私は一体、何のためにここにいるんだろう。彼の心には、まだ私が入る隙間なんて残っていないのかもしれない。
あとがき:愛という名の呪縛を解くために
「元カノや前妻の方が良かった」という言葉は、現在のパートナーに対する最大の侮辱であり、心のナイフです。育児に追われる中でこんな言葉を投げつけられたら、誰だって自信を失ってしまいますよね。でも、悪いのはあなたの努力不足ではなく、目の前の幸せに感謝できない夫の未熟さです。理沙が感じた「違和感」という心の警報を、どうか無視しないで。ここから彼女の反撃が始まります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










