🔴【第1話から読む】「自宅焼肉で3000円請求した結果」→ママ友と「泥沼絶交トラブル」に
焼肉の日から1週間後、凛子から突然「ケチくさい」といかりの電話が入る。佳子は友情を守るために謝罪し、一度は収束したかに見えたが、2人の間には決定的なミゾが…。
「ケチくさい」友人から言われた衝撃の言葉
焼肉の日から一週間ほどたったある夜、凛子から突然電話があった。
「もしもし、凛子? どうしたの、こんな時間に」
「佳子、あのさ。ずっとモヤモヤしてたんだけど、言ってもいい?」
凛子の声は、いつになく冷淡で、刺すようなするどさがあった。心臓がドクンとはねた。
「え、何? 私、何か失礼なことしたかな」
「この前の焼肉のこと…あの時、お金請求したよね? 3,000円」
「え、あ、材料費として…」
「私…あれ、は? って思ったんだよね。そもそも、佳子の方から"お言葉にあまえて"って言わせるようなさそい方したじゃん。好意で招待してくれたんじゃないの? なのに後からお金請求するなんて…ケチくさくない?」
頭をなぐられたような衝撃だった。
「招かれる」=「ごちそうされる」なの?
「え…でも、お肉もいいやつ準備したし、外で食べるよりはずっと安いと思って…。うちは4人で、凛子のところは2人だから、うちがおおめに負担したつもりだったんだけど…」
「そういう問題じゃないの。"もてなす"って言ったなら、最後までスマートにやってよ。のぞんでもないのに高級な肉買って…勝手にお金請求して。それっておしうりと同じじゃないの?」
彼女の言い分に、私は言葉をうしなった。
私の感覚では、親しい仲でも実費を出し合うのは当然だと思っていた。でも、彼女にとっては「招かれた=ごちそうされる」という認識だったようだ。
「…ごめん。私の気が回らなかった。凛子がそう思うなんて気づかなくて。イヤな思いをさせて本当に申し訳ない」
私はひたすらあやまった。せっかくの友情を、こんな数千円のことでこわしたくなかったからだ。
「…まあ、いいよ。わかってくれたなら。じゃあね」
電話は一方的に切れた。私は受話器をにぎったまま、リビングで立ち尽くしてしまった。
夫の言葉を聞いても消えないモヤモヤ
「どうしたんだよ、そんな顔して」
寝室から出てきた夫の宏大が心配そうに声をかけてきた。私は事の顛末を話した。
「3,000円でそこまで…? 準備も場所提供も佳子がやったのに?」
「私がわるかったのかな。最初に"会費制ね"って言わなかったから」
「いや…普通はゲスト側から"いくらだった?"って聞くもんじゃないのか。お前は気を利かせて安く設定したんだし、わるくないよ」
夫の言葉に少しすくわれたが、胸のモヤモヤは消えなかった。
価値観のちがい。それは、一度気づいてしまうと修復できないヒビのようなものだ。
(これからはもっと慎重につきあおう)
そう心に誓った。
それから数か月、凛子からの連絡は途絶えた。私からも連絡しづらくなり、自然と距離が空いた。
(これで良かったんだ、おたがい冷静になれば、またいつか笑って会える)
そう信じていた私にとどいたのは、冷静な話し合いなどほどとおい、悪意に満ちた「爆弾」だった。
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あとがき:言葉の裏に潜む「甘え」と「不満」
凛子さんの言い分には、正直おどろかされました。「おもてなしするなら最後までスマートにやって」という言葉は、準備をがんばった側からすれば、あまりに悲しいセリフです。
佳子さんは必死にあやまりましたが、一度ボタンを掛けちがえた関係は、誠意だけではもどらないことがあります。夫の宏大さんの「わるくない」という言葉だけが唯一のすくいですが、モヤモヤとした霧は晴れないまま。静かな嵐の前の静けさがつづきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










