🔴【第1話から読む】「自宅焼肉で3000円請求した結果」→ママ友と「泥沼絶交トラブル」に
沈黙をやぶりとどいたのは、凛子からの"絶縁宣言"だった。SNSでの投稿が「マウント」だと決めつけられ、長年の不満を爆発させる凛子。「対話の余地がない」と悟った佳子は、しずかに謝罪と別れを告げ、すべての連絡を遮断する。
突然、来た友人からのメッセージ
凛子との電話から3か月。季節が変わり、私は仕事と育児に追われる日常にもどっていた。
凛子のことは心のすみにあったが、ムリに連絡を取ることはせず、彼女のSNSを時折ながめては「佐那ちゃん、大きくなったな」なんて思っていた。
そんなある朝、スマホがはげしくふるえた。
凛子からのLINEだ。通知画面に見えたのは、画面をうめ尽くすほどの長文。イヤな予感がして指がふるえた。
"私のSNS、全然見てないでしょ? 見てたらあんな投稿しないでしょ。マジで性格わるいよね。もういいよ、これで最後にするから"
「え…なに、これ」
メッセージをひらくと、そこにはSNSの閲覧に関する支離滅裂な怒りと、さらにおどろくべき内容がつづられていたのだ。
"SNSの件だけじゃない。ここ数年、佳子のことずっとがまんしてたんだよね。 子ども自慢、夫が家事する自慢。私が仕事でなやんでる時に「うちは順調だよ」って言ったの、一生わすれないから。 焼肉の件だって、結局マウントとりたかっただけでしょ? 「うちはいい肉買えるけど、あんたは3,000円はらいなさいよ」って。 もう佳子と付き合うの、ストレスでしかない。これ読んだら二度と連絡してこないで。ブロックするから"
言いがかりの数々…
読み進めるうちに、血の気が引いていくのがわかった。
(子ども自慢? 夫の家事自慢?)
私は単に、家族の近況を話していただけだ。共ばたらきだから協力しなきゃ回らないというグチのつもりだった。「順調」と言ったのは、彼女を心配させないための強がりだったのに…。
何よりショックだったのは、私のSNSでの何気ない投稿が、彼女の中では「イヤがらせ」として変換されていたことだ。
彼女が最近アップしていた「あたらしいバッグを買った」という投稿に、私が"いいね"をしていなかったとか、私が子どもと公園に行った投稿が、彼女をさそわなかったあてつけだとか…。
友人をブロックをすることに…
「そんな…そんな風に思ってたの?」
スマホをにぎりしめたまま、涙があふれてきた。
私は彼女を大事に思っていた。彼女がこまっている時は力になりたいと思っていた。でも、彼女の目に映っていた私は、無神経で高慢な「敵」だったのだ。
(誤解を解かなきゃ)
そう思って文字を打ちかけたが、ふと指が止まった。
「もうこれで最後」「二度と連絡してこないで」
彼女は対話を望んでいない。ただ、自分の中にたまったドロドロした感情を、私に投げつけてスッキリしたかっただけなんだ。
ここで私が必死に弁解しても、彼女はさらに「いいわけしないで」と怒るだろう。 何より…ここまで憎まれている相手と、どうやって「元通り」になればいいというのか。
私はふるえる指で短い返信を打った。
"誤解させてしまっていたみたいだね。SNSは普通に見ていたし、そんなつもりはまったくなかったよ。でも、凛子をそこまで苦しめていたなら、本当にごめんね。今までありがとう。さようなら"
送信ボタンを押し、私は彼女の連絡先…そして、すべてのSNSをブロックした。
画面が暗転するのと同時に、私の中で何かがプツリと切れた。
🔴【続きを読む】妻を救った夫の言葉…"泥沼の絶交劇"の末に手に入れた「本当の自由」
あとがき:「嫉妬」という名のフィルター
SNSは近況を知る便利な道具だが、時に「嫉妬のフィルター」をとおして相手をゆがめて見せてしまいます。佳子さんにとっての何気ない日常が、凛子さんには「自分を攻撃する武器」に見えていたのですね。
どれだけ言葉を尽くしても、うけ取る側が「悪意」と決めてしまえば、それはもう凶器になってしまいます。ふるえる指でブロックボタンを押した佳子さんの決断は、自分自身を守るための最後の防衛策でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










